私は45歳を過ぎたころから、今後のキャリアのことを考えて、ワンステップ上にいきたいと思い始めました。そのためには勉強や転職が必要となるのですが、家事よりも仕事を優先することにためらいがありませんでした。しかし、娘の里帰りを機に孫が生まれて世話をすることを考えると、融通のきくような環境が好ましいと思い始めた体験談です。

45歳を過ぎて今後のキャリアを考えるように



会社員として週に5日フルタイムでテレワーカーとして勤務しているのですが、仕事が終わった後や休日にもう少し仕事を増やして、今後のキャリアにつながることをしたいと考えるようになりました。Webライティングの仕事に携わっていますが、マーケティングやプロジェクトマネジメントについて勉強したく、朝はスマホで講義を視聴したり、仕事後や休日は勉強会に参加したりしました。

45歳という年齢から少し焦りもあり、これからも生き残れるか心配なところがありました。いつ解雇されるかわからないこのご時世で、あまり社会人経験のない私は、少しでもスキルを身に付けて安心したかったのです。もちろん、Webのお仕事にやりがいも感じていたので、できることならこの業界でずっと仕事したいと思っていました。

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やりたい職種で転職できなさそう



現在の会社ではなかなかキャリアアップできる環境ではないので、スキルを身に付けたら転職する必要があると思っています。講義を聴いたり勉強会に参加して、少しはスキルが身に付いたかもしれないと思い、自分の市場価値に興味があり転職について検討し始めました。同じWeb業界で働く家族に転職したいことを伝えると、「年齢もあるし、実績があまりないから難しいのでは……」と言われてしまったのです。

これまで勉強したことを生かしたい気持ちがあり、難しいと言われたけれどどうしても転職することを諦められず、転職サイトに登録しました。そして、転職サイトに「市場価値診断」というものがあり、興味本位から早速診断してみました。すると、思った以上に自分の市場価値の高い判定が出たのでとても喜んだことを覚えています。このまま勉強してスキルを身に付け、実績をどこかで作れば今後のキャリアも安泰かもしれないと淡い期待をしました。

ちょうどそのころ、会社が休業になりいつ戻れるのかわからない状況でしたので、転職活動を始めました。結果は惨敗でした。市場価値診断で得た判定とはかけ離れた転職活動となったのです。転職活動がうまくいかず、なかなか経済的に苦しくなり、副業として小売店でのパートとクラウドソーシングの案件を受けることで生活する期間が続いていました。