ヨウシュヤマゴボウの名前の由来と花言葉


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ヨウシュヤマゴボウのヨウシュは、漢字で洋種と書き、西洋のことを指します。つまり、ヨウシュヤマゴボウとは西洋の山牛蒡という意味になります。アメリカでは果汁を簡易的なインクの代用としたため、英名ではインクベリーとも呼ばれます。

ヨウシュヤマゴボウの花言葉は、「野生」「元気」「内縁の妻」などです。

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ヨウシュヤマゴボウは毒性に注意

ヨウシュヤマゴボウは鮮やかな黒紫色の実をつけ、ゴボウによく似た太く長い根を持ちますが、どちらも毒があるので注意が必要です。

全草に毒が含まれる


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ヨウシュヤマゴボウは全草に有毒成分フィトラッカトキシンが含まれており、食用できません。特に果実に入っている種子や根は毒性が強く、誤食に注意が必要です。根には硝酸カリウムが多く含まれており、薬として利用されていたこともありますが、毒性も強いので利用しないようにしましょう。

誤食に注意


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ヨウシュヤマゴボウは「ヤマゴボウ」という名を持ち、ゴボウによく似た根を持ちますが、異なる種なので注意が必要です。ちなみに、「山ごぼう」という名前で漬物などに加工して市販されている山菜は、キク科のモリアザミの根か、野菜のゴボウ。ヤマゴボウとは関係がありません。ヨウシュヤマゴボウは、花が咲く前の若い株は根の形状がモリアザミと似ているため、この山ごぼう漬けと誤って食べてしまうという誤食例があります。また、果実は美味しそうな見た目で、子どもが口にしてしまう恐れがあるため注意しましょう。

誤食したときの症状

ヨウシュヤマゴボウを食べると、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。さらに、延髄に作用するとけいれんを起こし、最悪の場合には死に至ることもあります。また、皮膚に対しても刺激があります。ヨウシュヤマゴボウを味噌漬け加工して食べ、約2時間後に嘔吐症状を引き起こしたという事例もあり、症状が出るまではおよそ2時間と考えられています。