ヨウシュヤマゴボウの栽培環境


Manfred Ruckszio/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】日のよく当たる場所を好みますが、丈夫な性質なので日陰でも育ちます。

【日当たり/屋内】一年を通して屋外での栽培が基本です。

【置き場所】土質を選ばず育ちます。1~2mほどになる大型多年草なので地植えに向きますが、大きく育ちすぎたり増えすぎて駆除に困ることもあるため、鉢植えでコンパクトに育てるのもおすすめです。

耐寒性・耐暑性

暑さにも寒さにも強く、一年を通して屋外で栽培できます。夏越しや冬越しの対策も特に必要ありません。冬に地上部が枯れても、翌春また新芽が出て成長するため、枯れたと勘違いして処分しないようにしましょう。

(広告の後にも続きます)

ヨウシュヤマゴボウの育て方のポイント

用土


bluedog studio/Shutterstock.com

道端でも育つ丈夫さを持っており、土壌を選びません。鉢植えの場合は、市販の花木用培養土などを使用するとよいでしょう。

水やり


New Africa/Shutterstock.com

地植えの場合は基本的に降雨だけで十分なので、よほど乾燥が続く場合を除いて水やりは不要です。一方、鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。

肥料


New Africa/Shutterstock.com

基本的に肥料は必要ありません。育ちが悪い場合は、緩効性肥料を少量与えるとよいでしょう。

注意する病害虫


AVIcon/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウには注意すべき病害虫は特にありません。

ヨウシュヤマゴボウの詳しい育て方

植え付け・植え替え


Vlyaks/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウの苗は、通信販売などで入手することができます。植え付けの適期は3~4月。6~9月に入ると急激に大きくなるため、この時期はあまり植え付けに向いていません。

鉢植えの場合は、鉢に根が回ったら植え替えましょう。地上部が枯れて根だけになる冬に掘り上げて植え替えるとよいでしょう。

日常のお手入れ


Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウは根茎で増えて広がります。剪定だけを行うと、土の中で根が成長して広がるため、注意が必要です。大きく育ちすぎた場合は、株を抜き、根っこをカットして植え替えるとよいでしょう。ただし、根が残っているとそこから伸びるので、きちんと取り除くことが重要です。

増やし方


Alena A/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウや種まきや株分けで増やすことができます。

【種まき】

種まきから増やす場合、秋に熟した実から種子を採取します。そのまま播くほか、冷蔵庫で保管し、翌春に播くこともできます。発芽するまでは乾かさないように、日陰で管理します。繁殖力が強く、こぼれ種や野鳥が運んできた種子からも芽を出します。

【株分け】

ヨウシュヤマゴボウは根茎で増える性質があり、根を切り分けて育てたいところに植えておくだけでも増やすことができます。繁殖力が強いため、増えすぎないようにコントロールが必要です。

(広告の後にも続きます)

ヨウシュヤマゴボウを除草したいときは


Krasula/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウは頑健で、野生化して日本でもさまざまな場所に生えています。地植えすると大きく育つため、除草したい場合は、地面を掘って根を残さず丁寧に取り除くことが大切です。根を取り除くことが難しい場合は、除草剤を利用するとよいでしょう。

ヨウシュヤマゴボウを育てる際は誤食に注意


islavicek/Shutterstock.com

ヨウシュヤマゴボウは可愛らしい実をつける植物ですが、草全体に毒があります。日本で野生化してしまうほど丈夫なため育てやすいですが、残った根やこぼれた実からも生えてくるため敷地外に逸出してしまわないように管理しましょう。

お子さんなどが誤って口にしないよう注意が必要な植物ですが、鉢植えなどで鮮やかな色を持つ実の美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Credit

文 / 3and garden



スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。