港区に、和と洋の食材や技法を融合した“新時代の韓国料理”を出す店がある。
記念日にもふさわしい、華やかなプレゼンテーションの数々を繰り出す『NoruraDa』だ。
カウンターはもちろん、ソファまでマットなブラックで統一したスタイリッシュな店内は、この街にふさわしい艶やかさ。大切な記念日にパートナーを誘いたくなるレストランだ。
店名は韓国語で“驚く”の意味。「目指したのは和と洋の食材や技法を融合した新時代の韓国料理です」とシェフの大野陽平さん。
そのスタンスを最も明確に具現化した料理がコース序盤で登場する「前菜の盛り合わせ」。
角盆に、季節のあしらいを添えて美しく料理を盛り込む、その様式は完全に和食の八寸だが、ここではクルマエビの韓国醤油漬けに、ホワイトコーンの冷製ポタージュ、ホタテのキムチという内容。
こうした驚きが連続するコースを通じて艶やかな世界観を披露している。
韓国海苔と赤酢シャリの上にザブトンのユッケ、富山産生白エビを乗せた「自家製キンパ」。手で巻いて食す。
研究を重ねた甘辛い自家製タレで調味した「アオリイカと黒毛和牛」。
中でも白眉は「痛風ケランチム」。スフレのようにふわふわに仕上げた韓国版茶碗蒸しの上にうにと白子、ズワイガニのほか、イクラ、キャビアまでトッピングした、ネーミングに偽りなしの豪華さ。
事前予約と追加料金が必須のエクストラメニューだが、港区という場所柄もあって多くが変更を希望するという。
ワインも特別な夜にふさわしい銘柄を数多くリストアップ。
韓国料理店でのしっぽりデートを考える際はまず真っ先に思い起こすべき店といえる。
【シェフに聞いた!行きつけの韓国料理店】
広尾『HASUO』は、韓国人シェフが歴史ある宮廷料理をモダンに表現
「一つひとつ丁寧に作ったパンチャンを美しく提供。ディナーコースだと、ひとり16品、ふたりで32の小皿が卓上に並び、まさに圧巻。料理の見せ方という点でも大いに勉強になった店です」
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