いくらお得になるの?
コインが減るイメージ
【画像出典元】「Andrey Popov- stock.adobe.com」
勤労学生控除で控除されるのは27万円です。所得税は以下の計算式で算出できます。
所得税の計算式:
所得税の課税所得=勤労した年収−(給与所得控除55万円+所得税の基礎控除48万円+勤労学生控除27万円)
例えば1年で130万円働いた学生の場合、各種控除で合計130万円分控除されるため所得税の課税所得は0円となり、所得税を支払う必要がなくなります。
勤労学生控除を使わないと?
対して130万円働いた学生が勤労学生控除を利用しないと27万円分の税金が発生します。27万円の場合の税率は5%(累進課税制度)となるため、1万3500円の納税義務が発生することになります。
(広告の後にも続きます)
デメリットは?
勤労学生控除を使うことのデメリットは、親側が扶養控除を受けらなくなる可能性があることです。
子が親の扶養に入るには年間の合計所得金額が48万円以下(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)であることが条件となります。いわゆる「年間103万円の壁」といわれているものです。
例えば1年で130万円働いた学生の場合、103万円の壁を超えているため親の扶養から外れてしまい、親側は扶養控除が利用できなくなります(扶養控除での控除額は38万円~最大63万円)。
すでに親の扶養に入っていない人は関係のない話となりますが、今現在扶養に入っている人の場合は一度親と相談しておくのが望ましいです。