2024年8月8日、本格的なナチュラルワインを醸し国内外のワインラバーを歓喜させる山形のワイナリー「グレープリパブリック」が、鎌倉駅から徒歩7分の住宅街に初のレストランをオープンしました。運営を担当す
- グレリパのワインが飲み放題で楽しめる!
- 「サローネグループ」のオールスターが料理を監修
グレリパのワインが飲み放題で楽しめる!
山形県南陽市でブドウを栽培しワインを醸造するグレープリパブリック初のレストラン【グレープリパブリック ヴィネリア サローネ】。グレリパの醸造責任者・矢野陽之さんがイタリア・エミリア=ロマーニャ州のボローニャで働いていた時に好んでよく利用していたヴィネリアという業態を採用し、ワインと料理をカジュアルに楽しませてくれます。
鎌倉の住宅街に佇む一軒家レストラン【グレープリパブリック ヴィネリア サローネ】
店内に入ると、独特なタッチのエチケットを纏ったボトルがセラーにずらり! 思わず心が躍ります。
着席してドリンクメニューに注目すると、「FREE FLOW」という表記が目に飛び込みます。そう。このお店では、グラスやボトルに加え、グレリパのワインが飲み放題で楽しめるのです。
例えば、ハウスワイン「SERIE R」の白、オレンジ、ロゼ、赤の計4種の飲み放題が2時間制で2,750円。どれもこれもオンラインショップでは手に入らない代物です。ファンなら試さずにはいられないのではないでしょうか。
ちなみに、筆者が気になったのは、オススメのグレリパ(スパークリング、白、オレンジ、ロゼ、赤の中から4種)を同じく2時間制のフリーフローで楽しめる4,950円のプラン。料理と相性がいいワインをお店の方にペアリングしてもらえるし、気に入ったワインをおかわりすることもできる。ワイン好きには堪らない設定です。なお、すべての飲み放題には、ビールやカクテル、ノンアルコールドリンクも含まれて、お得感も満点です。
テイスティングセット(3種 1,200円、5種 1,800円 ※各40cc)もあります。
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「サローネグループ」のオールスターが料理を監修
料理も実に魅惑的です。サローネグループのすべてのシェフが料理の監修に携わり、醸造責任者である矢野さんが「グレリパ」のワインに合うと判断したもののみメニュー化。グループのどの料理人よりも多くグレリパのワインを飲んできた栗山義臣さんがシェフとして腕を振るいます。
サローネグループの【ビオディナミコ】でもシェフを務めた栗山義臣さん。山形の醸造所に通い詰めるほどグレリパ愛が強く、今年の正月も彼の地で過ごしたそう!
メニューは、冷前菜、温前菜、おすすめパスタ、お肉料理で構成される6,000円〜のコース(※2名から注文可能)、もしくはアラカルト。サローネ系列にしてはカジュアルな価格設定に心が動きます。
それでは、この日、ご提案いただいたペアリングをお伝えします。オーダーする際のご参考にしていただけましたら幸いです。
乾杯用のワインは微発泡の「デラフレスカ2023」。野菜との相性が良いとのことで、フルーツトマトと自家製酵母のパンを使ったアンティパストと共に味わいました。乳酸発酵による酸味を持つストラッキーノというフレッシュチーズが使われているのですが、これはワインとの相性を考慮してのことだそう。実際、山形産デラウェアの果実味と、ドライでフレッシュな飲み心地を感じることができました。
『トマトと自家製酵母パンのクロスティーニ』880円
さらに冷前菜がもう一品。フェンネル、キャラウェイ、キヌアを使ったキャロットラペ。人参の甘みをヴィネガーで際立たせたこのお料理には、フレッシュで甘酸っぱい味わいのハウスワイン「SERIE R bianco 2022」を合わせました。
『北海道人参のザクザクサラダ』770円
お次は温前菜、フェンネルやクミンを使ったスパイシーな仔羊のポルペッティーノ(=イタリア風肉だんご)。グレリパの自社農園のデラウェアをアンフォラで発酵・熟成させたオレンジワイン「ヌメロウノ 2022」と共にいただきました。ビターな味わいと柑橘の香りが料理にマッチしていて食が進み、次のペアリングへの期待が高まります。
『仔羊のポッペルティーノ ンドゥイヤソース』1,650円
そして、パスタ料理。イタリアのパスタメーカー・Barillaが主催する「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝しYouTubeチャンネルでも人気を博す【SALONE 2007】の弓削啓太シェフが考案したラザニアの登場です。ワインの味わいを損なわないよう木次乳業のノンホモパスチャライズ牛乳を使用しており、実にやさしい味わい。「カベルネ ソーヴィニヨン 2021」のまろやかな味わいにぴったりだと感じました。
『パスタ世界チャンピオン監修のラザニア』2,200円
メインディッシュには、広島・なかやま牧場の高原黒牛が登場。肉本来の濃厚な味を楽しめる赤身のランプをローストしていただきました。
『なかやま牧場高原黒牛 ランプのロースト ズッキーニのとろとろ焼き』200g 5,500円
「ズッキーニをソースがわりにして味わってください」と説明されて一瞬首をかしげてしまったのですが、口にして納得。巧みな火入れで水分がぎゅっと閉じ込められていて、噛むと旨みの洪水が起こるのです。この青みを前述の赤ワイン「カベルネ ソーヴィニヨン 2021」が引き立てる。美味しくてニヤニヤが止まらず、次回は別のペアリングを体験してみたいと意欲が湧きました。
この頃の鎌倉はオーバーツーリズムが叫ばれるほど賑わっていますが、小町通りの裏路地に立つこちらの店はうってかわり穏やかな空気に包まれているのが印象的。ローカルのひとに愛される名店になりそうな予感がします。ぜひ、お早めにチェックしてみてください。
自然光が入る店内。居心地が良くて、つい長居してしまいます。