まるでランウェイのような空間を彩る、クリエイティビティの系譜。

「Ecoes-クリエティビティの系譜」コーナーでは、1970年代から現在までのコレクションをまとったマネキンを展示。2003年に発表されたトム・フォードによるイエローのプリント入りシルク製のキモノドレス、1996年にトム・フォードが手がけたユニセックスのスーツ、2024年のゴールデングローブ賞授賞式でテイラー・スウィフトが着用したサバト・デ・サルノによるグリーンのドレスなどを間近で見ることができる。

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京都ならではの伝統と融合した展示演出も。

レジャーとファッションのつながりをリードしてきた〈グッチ〉。乗馬やゴルフ、テニスなどにまつわるアーカイブアイテムを、京都市京セラ美術館のコレクションから日本における余暇や屋外での楽しみにちなんだ作品とともに展示したコーナー「Leisure Legacy-ライフスタイル賛歌」。菊池契月(けいげつ)が黒栗毛の馬の姿を描いた《紫騮(しりゅう)》(1942年)、丹羽阿樹子の《ゴルフ》(昭和初期)の作品などが並ぶ。

また、京都といえば、竹林。竹林の写真を背景に、「グッチ バンブー 1947」のバッグを印象的に配置した「Bamboo-バンブーの世界」コーナーも印象的。また、美術館コレクションの井上流光(りゅうこう)による竹林を描いた屏風《藪》(1940年)の前には、日本上陸60周年を記念するコラボレーションプロジェクト「Bamboo 1947:Then and Now」の一環として、日本の伝統工芸作家とコンテポラリーアーティストがヴィンテージの「グッチ バンブー 1947」を再生した作品の一部を展示している。