私はあがり症な上に過去の経験がトラウマとなり、人前で話すことがとても苦手です。人前に立つと必要以上に緊張して声が震えてしまいます。そんな私ですが次期PTA役員を務めることが決定してしまいました。そうなると嫌でも大勢の人の前で話さなければいけません。「何とかこのあがり症を改善したい! 」と勇気を出して心療内科を訪れてみた私についてお話しします。

小学校時代のことがトラウマとなり…



私があがり症になったきっかけは小学3年生のときにあった歌のテストです。私が歌う番になったら、クラスの男子数人から「あいつ、また変な声で歌うぞ」とからかわれたことが原因でした。

それまで私は先生から「歌がじょうずだね」と褒められていたので、歌うことに対しては自信がありました。しかし自分の歌う直前に思いもよらないことを言われてしまったので、大きなショックを受けてその場で泣いてしまいました。

その後、何とか歌い切ったものの、声は泣き声のままでうまく歌えなかったことがトラウマとなり、人前で何かをする自信がすっかりなくなってしまいました。その結果、国語の授業の音読さえも声が震えるように……。この経験により、私はすっかりあがり症になってしまいました。

(広告の後にも続きます)

あがり症を克服したと思ったものの



そんな私は社会人になり、接客業に就きました。会社では「接客業は人前で話すことに慣れなければいけない」という方針だったため、毎日1人ずつ、全員がスピーチをする時間がありました。そのため「毎日いちいち緊張してはいられない」と感じ、そこから徐々に人前で話すことが苦痛ではなくなりました。

社会人の間は、ある特定の場面で緊張して声が震えることが時々ありましたが、そこまでひどくなくやり過ごせてきました。しかし結婚・出産後は人前に出る機会がなくなり、気が付けばあがり症が復活。

いつの間にかあがり症に戻ってしまっていた私は、次の春からPTA役員を務めることになってしまいました。もし委員長になってしまったら、地区の保護者の前で話さないといけないのはもちろん、PTA会議では学校の先生や保護者の前で発表をしなければなりません。

「このままではいけない! 何とかあがり症を克服したい!」と思い、勇気を出して心療内科へ行ってみることにしました。