ミズヒキの育て方のポイント
用土
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ミズヒキはやせ地でも十分に育つため、用土を選びません。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土や、赤玉土小粒6と腐葉土4の配合土を使用するとよいでしょう。
水やり
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地植えの場合、根付いてからは降雨の水分で足りるため、特別に水やりをする必要はありません。しかし、夏に乾燥が続き、土がカラカラになったときには、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、根腐れを起こさないように水やりのしすぎには注意が必要です。
肥料
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肥料については、それほど必要ではありません。生育が悪いと感じた場合に緩効性肥料を与えるとよいでしょう。
注意する病害虫
ミズヒキの栽培では特に注意する病害虫はありません。
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ミズヒキの詳しい育て方
苗の選び方
ミズヒキの苗はあまり流通していませんが、通信販売などで入手することができます。苗を選ぶ際は、株元からしっかりと葉が出ているものを選ぶとよいでしょう。
植え付け・植え替え
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ミズヒキの植え付けや植え替えは、真夏と真冬以外の暖かい日に行いましょう。特に春の3〜4月や秋の9〜10月が適期です。植え付けや植え替え後は、しっかりと根付くまで土が乾燥しないように、適切に水やりをしながら管理することが重要です。
剪定・切り戻し
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ミズヒキは花後に種子ができ、こぼれ種でどんどん増えていきます。そのため、ミズヒキが増えすぎて困るときは、種子ができないように花後にすぐ花茎を切り戻すようにしましょう。
夏越しと冬越し
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ミズヒキは夏が生育期で、旺盛に生育します。そのため、特に夏越しに必要な作業はありません。一方、冬は地上部が枯れたように見えますが、春には再び出てきます。ミズヒキは耐寒性が強いので、冬越しの対策も特に必要ありません。
増やし方
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ミズヒキはこぼれ種で何もしなくてもよく増えるため、挿し木や株分けなどをする必要はないでしょう。別の場所に増やしたい場合は、花後にできた種子を採取しましょう。
種まきの適期は秋頃で、採取した種子を取りまきにすれば、春に発芽し生育します。
ミズヒキを栽培する際の注意点
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野生味ある姿が楽しめるミズヒキは、丈夫で生育旺盛な反面、こぼれ種で簡単に増え、雑草化してしまいやすいです。そのため、これ以上増やしたくない場合は、花後すぐ種子ができる前に切り戻すことが大切です。また、管理が難しい場合は地植えを避けて鉢植えにするとよいでしょう。
また、斑入り種のミズヒキは先祖返りしやすいです。先祖返りとは、改良された品種を育てていると、何代か前の株の形質が出現する現象を指し、斑入り品種から斑が消えてしまうことなどがあります。斑入り品種から緑一色の葉が出てきたら、すぐに取り除くことで斑入りの株を維持することができます。
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日本の文化とミズヒキ
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ミズヒキはその美しい姿から秋の名草として茶花に利用され、野草風の見た目が茶人にも愛されています。また、秋の季語であったり、和歌や俳句でも多く詠まれており、古くから日本に馴染み深い野草です。
丈夫でどんどん増えるミズヒキ
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ミズヒキは和風な見た目が美しい日本の野草です。非常に丈夫で育てやすいため、園芸用としても魅力のある植物ですが、きちんと管理しないとこぼれ種でどんどん広がってしまうため、栽培の際には注意も必要です。花後に切り取るか鉢植えで育てるなどの管理をして、ご自宅で野趣あふれるミズヒキが育つ風景を楽しんでみてはいかがでしょうか?
Credit
文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。