テキスタイルやデザインを通して、〈ミナ ペルホネン〉の想像の森へと旅する。

本誌にて、愛用品を紹介していただいた〈ミナ ペルホネン〉の皆川明さん。ブランドとして韓国初となる展覧会「minä perhonen design journey : the circle of memory」を2025年2月6日(木)まで開催中。

過去のテキスタイルデザインのクッションが壁に並ぶ様子が印象的なエントランス。中へ入っていくと、約30年に及ぶ歴代のコレクションピースが揃う圧巻の風景が待ち受けている。すべてオリジナルで作っているというテキスタイルは、レースやジャガード織り、プリントの技法など、〈ミナ ペルホネン〉がそれぞれの分野において信頼する職人たちと話し合いを重ねて、丁寧に作り上げたもの。その基盤となる手描きのスケッチや、プロダクトを作る際に出るハギレを用いた小物やインテリアなども一緒に並べられている。また、皆川さんとデザイナーの田中景子さんの創作のインスピレーション源となった雑貨やオブジェなども見ることができる。「多彩な個性」、「せめて100年以上つづく」、「記憶の循環」というキーワードをもとに構成されている展示空間となっている。

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韓国の作家と一緒に作った作品も公開。

韓国で注目されている作家とともに作り上げた新作もお披露目。椅子や、障子をモチーフにした家具、ポジャギなど、皆川さんの新しい一面を垣間見れるコラボレーションをじっくりと堪能したい。また、会場で描き下ろしたイラスト「Two Horses and Travelers」も見どころのひとつ。

創設者の皆川さんが、「せめて100年つづくブランドに」とう願いを込めて、活動をはじめた時から一貫している丁寧なものづくり。「良いデザインは、豊かな記憶を残す。そして、その記憶は創作のための多様な想像力となり、作り手を通じて再び良いデザインへと循環していくもの」と、皆川さんは言う。そんな〈ミナ ペルホネン〉の理念を感じられる貴重な展示を、ぜひ韓国で堪能してみては?

Event Informationminä perhonen design journey : the circle of memory

会期:開催中 2025年2月6日(木)まで
会場:韓国・ソウル 展示1館(B2F)
281 Eulji-ro , Jung District , Seoul , South Korea
会場時間:10:00〜20:00(最終入場は19:00まで) 
休館日:なし
入場料:大人20,000ウォン、青少年15,000ウォン、子供10,000ウォン、特別10,000ウォン、36か月未満無料
チケット予約先 :
問い合わせ先 : minaperhonen.seoul@gmail.com

10月25日には、韓国での会場写真を含めた図録を韓国の出版社から刊行。43000ウォン。会期中のイベントは随時、でお知らせ。

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photo : Hyeonki Yoon