20代の後半で彼と出会って、恋に落ちたあのころ。何もかもが新鮮で、毎日が輝いていました。たくさんの楽しい瞬間を共有し、自然と体の関係も深まっていきました。若かった私たちは、この幸せが永遠に続くように感じ、結婚を決意しました。
徐々に抱くようになった嫌悪感
結婚当初は、まさに理想通りの日々でした。定期的に営みの時間を持つ中で、第1子を授かり、2年後には第2子の誕生を迎えました。しかし、2人目を妊娠したころから、私の心に変化が訪れたのです。夫婦の営みに対して、言いようのない嫌悪感を抱くようになってしまったのです。
原因は、おそらく育児の疲れと睡眠不足、そしてホルモンバランスの変化による性欲の減退だったのでしょう。夜泣きを繰り返す子どもたちの世話に追われ、心身ともに疲弊していました。夫はというと、「うるさいなぁ」と愚痴をこぼすばかりで、私のつらさを理解しようとしてくれているようには感じられませんでした。
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夫との行為を拒否するように
そんな状況から、私は自然と夫を拒否するようになり、2人の育児はほぼワンオペ状態になっていきました。時折、夫は以前のように求めましたが、「子どもがもう少し大きくなったら、2人の時間も持てるから」と、その場をやり過ごしてきました。
そして、待ちに待った日が訪れました。子どもたちが小学生になり、ようやく夫婦の時間を取り戻せると思った矢先のことです。夫から誘われた私は、「子どもは2人で十分だから、もしものときは避妊に協力してほしい」と伝えました。
しかし、彼の返答は、「えー、面倒くさいなぁ」という、あまりにも思いやりのないものでした。このひと言で、私は確信しました。彼は、私の体のことなど、これっぽっちも考えてくれていないのだと。