赤やオレンジ、黄色、黒、シルバー、ブロンズ、斑入りなど、品種によってさまざまな葉色が揃うヒューケラ。表情豊かなカラーリーフプランツとして、人気の高い植物です。ここでは、ガーデンのバイプレイヤーとして存在感を発揮する、ヒューケラの魅力や育て方のポイントなどについてご紹介します。
ヒューケラの基本情報
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植物名:ヒューケラ
学名:Heuchera
英名:coralbells
和名:ツボサンゴ(壷珊瑚)
その他の名前:コーラルベル
科名:ユキノシタ
属名:ヒューケラ(ツボサンゴ)
原産地:北アメリカ
分類:宿根草(多年草)
ヒューケラは、学名のHeucheraからそのように呼ばれていますが、日本では「ツボサンゴ」(Heuchera sanguinea/ヒューケラ・サンギネア)の名前で古くから愛されてきました。ユキノシタ科ヒューケラ(ツボサンゴ)属の植物で、原産地の北アメリカには、50種以上が分布しています。草丈は20〜50cm、常緑の多年草で、冬が来ても地上部を枯らすことなく、一年を通して瑞々しい葉姿を保ちます。
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ヒューケラの花や葉の特徴
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園芸分類:草花
開花時期:5〜6月
草丈:20〜50cm
耐寒性:強い
耐暑性:普通
花色:赤、白、ピンク、緑
葉色:緑、赤、黄、オレンジ、赤紫、黒、シルバー、ブロンズ、斑入りなど
ヒューケラの魅力は、なんといっても葉色のバラエティーが豊富なことでしょう。カラーリーフプランツとして愛されており、グリーンの葉、グリーンに白の斑が入る葉(斑の入り方も品種によってさまざま)、赤葉、黄色葉、オレンジ葉、ワインレッド葉など、多様な品種が出回っています。そのため、新品種が発売されるのを楽しみにしているコレクターも多いんですよ! 多様な葉色を組み合わせて、シックなカラーリーフガーデンを楽しむ人も増えています。
葉が注目されがちなヒューケラですが、じつは素朴で美しい花を咲かせることでも知られています。開花期は5〜6月で、細い花茎を20〜50cmほど、すらりと伸ばした先に、穂状になった小さな花が次々と咲いていきます。花色は、赤、ピンク、白、緑などがあり、株が充実すると花茎をたくさん立ち上げて咲くので、開花期には花壇を豊かに彩ってくれます。花弁に見えるのは、じつは萼片で、実際の花弁はその中にある小さな白い部分。和名の「ツボサンゴ(壺珊瑚)」は、サンゴのように細い花茎を伸ばして、壺形の花を密に咲かせる花姿に由来するとされています。