立憲民主党の野田佳彦代表が2024年10月10日、神奈川県大和市で開かれた集会にゲスト出演し、ジャーナリストの田原総一朗氏からかけられたという「きわめてショッキングな言葉」を明かした。
田原氏から「自民党みたいな顔」だと言われ、「どんな顔だよ!」と思ったという。野田氏は、「打倒ジャイアンツ」を貫いた故・星野仙一さんの名前を挙げ、「私もそういう政治家になりたい」などと話した。
ビデオメッセージ見て「思い出しちゃいましてね、田原さんとのやり取りを」
この日は田原氏も登場予定だったが、前日に衆院が解散されたことを理由に、ビデオメッセージを寄せるにとどめた。司会は経緯を
「昨日、衆議院が解散され、状況が大きく変わり、残念ながら田原総一朗さんは参加されないことになりました。楽しみにされていた方も多いかと思いますが、政治情勢をご理解いただければと思います」
と説明。田原氏はビデオメッセージで、「日本の野党は仲が悪い」などとして野党間連携の重要性に言及した。
メッセージを見た野田氏は「思い出しちゃいましてね、田原さんとのやり取りを」。02年に民主党(当時)代表選に出馬し、毎週日曜日に放送されていた「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系)に出演した際のエピソードだ。次のように話し、会場を沸かせた。
「その時に、私の顔を見るなり、田原さんに、きわめてショッキングな言葉をかけられたんです。『君は、自民党みたいな顔をしているね』。どんな顔だよ!と思いました」
「顔は自民党みたいですけど、私は、県会議員からスタートしていますけれども、自民党に入ったことないんです」
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星野さんは「『打倒ジャイアンツ』で燃え続けたでしょう?」
さらに、「私の人生は例えて言うと、中日のエースだった星野さん」とも。星野さんが王・長嶋には「全力投球だった」ことを挙げ、星野さんの「打倒ジャイアンツ」と自分の「打倒自民」を重ねた。
「とにかく、ジャイアンツがライバル。そのために頑張って、指導者になっても中日の監督になり、阪神の監督になり、楽天の監督になり、『打倒ジャイアンツ』で燃え続けたでしょう?私もそういう政治家になりたいと思っていまして……」
その上で、
「野党なのに、保守的なところもずいぶんあります。だけども、自民党には行かないで、それこそ田原さんがおっしゃったように、自民党にライバルになるところを作って、緊張感のある政治をぜひ実現したいと思ってます」
などと話した。
野田氏の演説は、衆院選は15日公示、27日投開票の衆院選に出馬を表明している立憲前職の太栄志氏(47)を応援するためのもの。太氏が出馬する神奈川13区(横浜市瀬谷区、大和市、綾瀬市)では、現時点で自民党・丸田康一郎氏(39)、日本維新の会・京利英(44)、参政党・石井匡氏(57)の3人(いずれも新顔)も出馬を予定している。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)