購入したい土地をイメージできたら実行期間へ。考えるべき要素3つは?
購入したい土地をイメージできれば、次は行動に移す期間になります。考えるべき要素は先ほどと同じく土地・建物・資金の3点です。しっかりチェックしていきましょう。
土地→建物→資金の順番で考える
ー行動に移す期間では何について考えるとよいですか?
行動に移す期間では、①土地→②建物→③資金の順番で考えるとよいでしょう。
ー検討段階で考える①資金→②建物→③土地の順番と逆になるのですね
はい。検討段階から行動に移す段階で、考える順番が逆になることがポイントです。行動に移す段階では、実際に土地を観て、希望に近い土地が見つかっても慌てて購入するのではなく、どのような家が建てられるかをプランニングします。具体的にプランニングすることで必要な費用の全体像も確認できますから、トータルコストについて考えられます。
慌てて土地を見ないことが大切
ー検討してから行動に移すことが大切なのですね。
そうですね。建てたい家や資金について考えがまとまっていないまま土地を見ると、「誰かに買われてしまうかも」と焦ってしまい、家づくりに割く時間をコントロールできなくなります。
土地を見に行くのは、依頼する住宅メーカーが決まってからでも遅くありません。検討段階では土地を見ず、焦らないことが大切です。
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疲れない土地探しのコツは?ポイントはエリア・サイズ・予算
土地探しは検討段階で資金・建物・土地についてしっかり考えることで、理想の土地をイメージしやすくなることがわかりました。
一方で、理想の土地を見つけるのはなかなか難しく、土地探しが疲れたという声もよく耳にします。疲れない土地探しをするコツは何かあるのでしょうか。
エリア・サイズ・予算のバランスが整っていると土地探しはスムーズに
ー疲れない土地探しのコツを教えてください!
エリア・サイズ・予算の感覚をそれぞれ合わせるとよいでしょう。何年も土地探しを行っている方は、これらのバランスが崩れている傾向にあります。
エリア感、サイズ感、予算感について一つずつ解説しましょう。
エリア感とは
ーエリア感とはどういうことですか?
建てたいエリアに住宅を建てられるか考えることです。極端な例でいうと、駅から5分の土地を希望する方がいるとします。東京駅など大きなターミナル駅であれば、駅から5分歩いてもまだ駅の構内ということもあり得ますよね。
明らかにエリア感がずれている場合、希望するエリアに住宅を建てられる場所がないというケースがあります。
サイズ感とは
ーサイズ感とはどういうことですか?
希望する土地の面積が周辺の土地面積と合っているかということです。周辺は100坪の土地ばかりなのに欲しいのは30坪の土地だったり、30坪の土地が並ぶエリアで100坪の土地を希望している場合は、サイズ感がずれているため希望の土地を見つけることは難しいのです。
予算感とは
ー予算感とはどういうことですか?
相場に合った予算で探すことです。土地売買の構造上、おそらく相場より安い土地を見つけることはできません。
ー土地売買の構造とは?
ほんの一例なのですが、仲介手数料は「3%+6万円」と決まっていますよね。
例えば、相場価格1000万円の土地が900万円で売られていたとします。そのまま900万円で仲介すれば、仲介手数料の33万円が不動産業者の利益となる訳です。
しかし、その土地を不動産業者が900万円で買い取り、相場価格の1,000万円で売却すると、利益は100万円へと一気に跳ね上がります。
この例だけでも、相場より安い土地を一般ユーザーが購入することは難しいとお解りいただけると思います。実際に、相場より安い土地が売りに出ていることはめったにありません。
3つのバランスを合わせることが大切
ーエリア・サイズ・予算感を合わせることが大切ですね!
そうですね。売っていないだろうというところに執着するとどうしても疲れてしまうため、要望を調整しながらバランスを取っていきましょう。