2.焼きキノコと柿のサラダ
キノコは包丁で切るよりも、手で裂くほうが断面に凹凸ができて味がなじむ。
油はひかず、とにかく強火で水分を出さないように焼き付ける。
〈材料〉2〜3人分
マイタケ…100g
エリンギ…2本
シイタケ…4枚
柿…1個
春菊…小1/2束
赤玉ネギ…1/6個
塩…適量
赤ワインビネガー…大さじ1〜2
きび砂糖…適量
醤油…小さじ2
オリーブオイル…大さじ1〜2
粗塩…適量
〈作り方〉
1.マイタケは手で3〜4等分に裂く。エリンギは長さを半分に切り縦6等分に裂く。シイタケは石づきを切り、半分に裂く。柿は16等分のくし形切りに。春菊はやわらかい葉の部分を摘む。赤玉ネギはみじん切りにし、塩でなじませてから水にさらし、水気をきる。
2.フライパンを熱し、マイタケ、エリンギ、シイタケを焼き目をつけるようにして強火で焼く。
3.1の赤玉ネギは、赤ワインビネガー、きび砂糖を合わせてなじませる。柿を加えてざっと和える。
4.ボウルに焼いたマイタケ、エリンギ、シイタケを入れ、醤油をふり、ざっと和えたら春菊と3を加え、 オリーブオイルをふって全体を和え、粗塩で味を調える。
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3.キノコのオープンサンド
旨味を十分引き出すために、キノコを蒸し煮にする。フタの水滴も逃さない。
バゲットは横から包丁を入れるよりも、立たせてから切ると半分にしやすい。
〈材料〉2〜3人分
シイタケ…6枚
エリンギ…2本
ホワイトマッシュルーム…8個
ニンニク…1/3かけ
パセリ…2本
オリーブオイル…大さじ2
タカの爪…1本
粗塩…適量
白ワイン…40㎖
バゲット…1/2本
フェタチーズ…80g
黒胡椒…適量
〈作り方〉
1.シイタケは石づきを取って4〜6等分に切る。エリンギは縦半分に切り、長さを3等分にしたものをさらに3等分に切る。ホワイトマッシュルームは十字に4等分に切る。ニンニクはつぶし、パセリはみじん切りにする。
2.鍋にオリーブオイルとニンニク、タカの爪を熱し、ニンニクは香りをうつしたら取り出す。パセリを加えてざっと炒め、シイタケ、エリンギ、ホワイトマッシュルーム、粗塩、白ワインを加え、フタをして10分ほど中火弱で蒸し煮にする。
3.バゲットを7〜8㎝幅に切ってから縦半分に切る。フェタチーズをのせてトースターでカリッと焼く。2を適量のせて、黒胡椒をふる。
1品だけ作ってもよし。まとめて3品作って「キノコづくし」を楽しんでもよし。
渡辺有子先生
わたなべ・ゆうこ/東京都生まれ。料理家。スタジオ「FOOD FOR THOUGHT」にて、料理教室や食にまつわるイベントを開催。東京・代々木上原と西荻窪で、同名の器店をディレクション。作家ものの器や食まわりの商品を扱う。『料理と私』(晶文社)、『渡辺有子の家庭料理』(主婦と生活社)など著書多数。旬の素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評があり、いつまでも初心者気分でいつづける生徒・吉田直子にも、懇切丁寧に料理を教える。
吉田直子生徒
よしだ・なおこ/東京都生まれ。ライター。冠婚葬祭で使う小物とジュエリーのブランド〈シュオ〉のディレクター、ファッションブランドのプレスを務めるなど、フレキシブルに働く1 児の母。2019年、絵本『こっぷんとかっぷん』(絵・よこやまかんた/若芽舎)を刊行。2020年には蒼井優の著書『今日もかき氷【進化版】』(マガジンハウス)の編集を手がける。渡辺有子の料理教室で毎月記事をまとめているが、いまだに作るよりも食べることを好む。
photo : Wakana Baba text : Naoko Yoshida