日本人の好物である刺身だが、実は韓国でも一般的。
「店の生簀から取り出した捌きたて食べられるこちらは、日本の店でも出合えないビジュアルに歓声が上がります」と韓国ツウは語る。
グループで賑やかに行くのがおすすめなのは、新大久保の『水産市場』。
まるで竜宮城に迷い込んだような非日常な海の世界を体感せよ
肉食のイメージが強い韓国だが、実はひとり当たりの年間摂取量は日本を上回るほど、魚好きが多いと言われている。
なかでも人気なのがフェと呼ばれる魚の刺身。生簀から取り出したばかりの魚を注文が入ってから捌くため、鮮度は言わずもがな。
韓国で刺身といえばヒラメや鯛など、赤身よりも白身が定番だが、それは韓国特有の食べ方に一番合うから。
日本在住の韓国人も多く通う新大久保の『水産市場』では、その豪快でサービス精神に満ちた魚食文化を体感することができる。
アラカルトも用意しているが、5人以上であれば21品が登場する全員で2万1,800円のコースがおすすめ。韓国の酒場では人数に関係なく料理の数でコースの価格を設定している店が少なくない。
醤油ケジャンや天ぷらなど、心づくしの料理のなかでも主役は、全長1mの巨大な“舟”に盛られた刺身。
味噌やにんにくで作る自家製サムジャンをたっぷりつけてサンチュの上に。そのまま頬張れば白身魚のプリッとした弾力が歯に伝わる。
韓式の刺身盛りでソジュを酌み交わせば、気分が果てしなく高揚する。
「トムモリ」。舟盛りで登場した真鯛の頭を2時間煮込んだもの。余すことなく食べるのが本場流。甘い醤油風味がどこか懐かしい。
料理はすべて「刺身盛りコース」(¥21,800)より。
ごま油香る爽やかなピリ辛ソースがクセになる
現地では“フェムチム”と呼ばれる「刺身和え」(¥1,848)も人気。
白身の魚やツブ貝などを、ごま油やコチュジャン、お酢などを混ぜ合わせたタレに絡ませた、さっぱりとした逸品。
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