私が35歳のときに結婚が決まり、夫が住む地域へ引っ越しました。義母のすすめた式場で結婚式を挙げることになり、迎えた結婚式当日、新婦控室に入った私は驚きます。お色直し用のドレスが、私が選んだものと違うのです。「一体なぜ……」と戸惑う私に、義母が言い放った衝撃の言葉とは……。

強引な義母が結婚式の打ち合わせに介入





私は35歳で結婚し、夫の住む地域に引っ越すことになりました。夫の両親に結婚のあいさつへ伺った際、義母が「結婚式はどうするの?」と聞きました。義父が「まあ、息子たちで決めるだろう」と言ってくれましたが、義父が席を立った隙に義母は「まず結婚式よ。私の知り合いがA式場に勤めているから、いい日を決めてあげるわ」とひと言。なんとその場で電話をかけ、式場見学の日を決めてしまったのです。

私は夫にこっそり「少し強引だわ」と伝えると、夫は青ざめた顔で「無理……。母さんは言い出したら聞かないんだ」と言います。これでは先が思いやられる……と心が重くなりました。

義母の顔を立てようとA式場に見学へ行った日、会場やゲストの数、料理のコースなどが義母によってすでに決められていたことがわかりました。夫は「母さんならやりかねない……」と頭を抱えるばかり。私は驚き、義母に電話で抗議しました。

すると義母は「嫌なものは変更してもいいわ。私がいろいろ決めてあげたの。それにすごく安くしてもらったのよ」と得意げです。夫は横でため息をついて「俺はひとりっ子だから母さんには逆らえない」と首を振っています。私は夫が義母に逆らえないことに徐々にイライラし始めましたが、ひとまず結婚式の準備を進めることに。その他にも細かなことで「こうしたほうがいいんじゃない?」とたびたび連絡があり、その都度対応を余儀なくされました。

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迎えた結婚式当日「ドレスが違う?!」

紆余曲折を経て迎えた結婚式当日。私は運び込まれた衣装が、私が決めたものと違うことに気が付きました。嫌な予感がして「あの……。これ私が選んだドレスと違いますけど……」とスタッフの方に告げます。すると、「昨日お母さまがお越しになって、お色直しのドレスはこちらに変えてとおっしゃって。花嫁さまの希望と伺ったので、急きょ対応いたしましたが……」とのこと。私はぼうぜんとしながら「聞いてません」と言うと、スタッフの方は青ざめながら上司と相談すると言って出ていきました。

義母に話すと「あら~、聞いてない? 息子にお色直しのドレスきちんとしておくわって言ったの」と。私は「聞いていません、勝手にドレスを変更しないでください」と問い詰めると「まあ……。でもあのドレスはね、ちょっと35歳の花嫁には似合わないわよ」と言い放ったのです。

そのとき駆けつけた衣装スタッフから、今からの変更では披露宴に遅れてしまうと謝られてしまいました。私はやるせない気持ちと怒りで涙が込み上げてきました。やってきた夫に相談すると、夫は「母さんがごめん。でもこのドレスもかわいいだろ? これでいいじゃないか」とひと言。あまりの思いやりのなさに、私はついに怒りが頂点に達し「それなら式には出ません、あなたとも結婚しません」と言って控室に閉じこもりました。夫にも義母にもうんざりしたのです。