義母を諫めた義父のひと言
すると、控室の外で義父が「お前、何をしたんだ!?」と義母を一喝する声が聞こえました。後から聞いた話によると、義父は義母と夫を叱り、私の家族やゲストに頭を下げ、式の開始時間を少し伸ばしてもらうよう取り計らってくれたそうです。そして衣装屋さんに頼み、もともと私が選んでいたドレスを運び込んでもらうことになったとのこと。
しばらくして控室をノックする音が聞こえ、義母が「私が出しゃばってごめんなさい。いいことをしてあげた、と思っていました」と言い、夫は「母さんの好きにさせてやることも親孝行かと思って、君の気持ちを置き去りにしていた」と謝ってきたのです。
怒りはまだ収まりませんが、遠くから来てくれた両親や親戚、友人たちの顔が浮かび、ドレスを戻してくれるなら式に出ると了承しました。義母や夫にうんざりする気持ちはありましたが、義父が「これからも、妻(義母)が度を過ぎたことをしたら相談しなさい」と言ってくれたこと、夫が猛省している姿を見たことで、気持ちを何とか切り替えられました。
大急ぎで元の衣装を持ってきてもらい、急いで支度をして式に臨みました。式の間は両親や友人に心配かけたくないとの思いから、明るく振る舞いました。夫には「今度、重要なことでお義母さんの言いなりになったら、離婚する」と告げ、夫は「今度からはしっかりする」と約束。義母とは距離を取りつつ、付き合いを続けています。
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まとめ
息子の結婚に舞い上がった義母と、母親に逆らえない夫に囲まれた私は、楽しみにしていた結婚式への気持ちを台なしにされてしまいました。夫は母親に溺愛されて育ったそうですが、いつもいつも母親の言いなりでは困ります。義母を反面教師に、子どもを育てる際は干渉しすぎず、義父のように見守るべきと教えられました。
夫も離婚は嫌なようで、この出来事以降、度が過ぎる義母の行為にはきちんと対応してくれるように。最悪の結婚式でしたが、このおかげで20年間義父母との関係でトラブルもなく、夫婦関係も良好です。嫌な思い出も、その後の未来に役立つことがあると学んだ出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
マンガ/さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
著者/高石 ゆうこ
50代主婦。長年教育業界で働く、22歳、20歳の兄弟の母。家族関係や日常の出来事を体験談として執筆。趣味はガーデニングで、バラの剪定にこだわりあり。