サラリーマンの私は本社から異動することに。異動先では、専務の親戚だというお局女性社員が部下に対して嫌がらせをしていました。ある日、社員旅行中に彼女がウソをついたことで、私はサービスエリアに置き去りにされてしまったのです。
お局様と商談へ
移動先にいた社歴の長い女性社員は、専務の親戚であることを笠に着て若手にしつこく嫌がらせをし、逆らうと面倒なお局様だと思われていました。彼女からの嫌がらせによって退職する社員は後を絶たず……。私は彼らをサポートしながら、このお局の動向を探るように命じられました。
私は異動後すぐに仕事で成果を上げることができたのですが、お局様のターゲットに。仕事の成果を横取りされてしまうようになりました。
そんなある日、私は社長から大事な商談を任されました。ところが、お局社員は手柄を横取りして評価を上げたいがために、勝手に私の商談についてきたのです。
当然、彼女に商談などできるはずもなく……。相手方から、「次からは担当者以外の方はお時間いただかなくても大丈夫ですよ」と言われてしまいました。それ以降、私に対する嫌がらせがヒートアップしていたのですが……。
(広告の後にも続きます)
社員旅行中のサービスエリアで
そうこうするうち、職場で社員旅行へ行くことに。目的地へ向かうバスがサービスエリアに停車し、15分間の自由時間が設けられました。私は土産物売り場で娘が好きなご当地ものを発見。さっそくレジに並んでいると、お局様が「こんなところで何をしているの?」と話しかけてきたのです。
私が驚いていると、「あ、そうだ。バスの出発時間、15分じゃなくて30分後の間違いだったんですって。急がなくていいわよ!」と言い、その場を去っていきました。
レジには長蛇の列ができていたため内心焦っていた私は、30分も休憩時間があれば間に合うだろうとひと安心。ゆっくり会計を終え、トイレを済ませてから駐車場に戻りました。
ところが……。
「あれっ?」。私の乗るはずの団体バスが、こつ然と姿を消していたのです。
スマホを見ると、お局から「商談で上司を立てられない無能は走って帰れ!」というメッセージが届いていました。一方、他の部下からは私の体調を気づかうメッセージが。なんと彼女は他の社員に、私は具合が悪くなり、ここでバスを降りて家に帰ると言っていたと話をしていたようなのです。