スペインのプレミアムスパークリングワインブランド「ジュヴェ・カンプス」。1796年からペネデス地方でブドウ栽培を行い、1921年からスパークリングワインを醸造している。100年におよぶワイン造りの経験を生かしながら、4代目となるメリッチェル・ジュヴェさんは100パーセントオーガニックでスパークリングワインを造っている。
特徴は長期熟成を行い、30年以上にわたり主に辛口スタイルをリリースしていること。同社を象徴するグラン・レゼルヴァ『レゼルヴァ・ディ・ファミリア』、特定の畑で造る『ミレジメ・グラン・レゼルヴァ コレクション』、単一畑の『グラン・ジュヴェ』『ラ・カペラ』『ラ・シベリア』など多くのキュヴェを手掛けている。

その「ジュヴェ・カンプス」が英語翻訳の支援を行っているワイン百科事典『ワイン・サピエンス』の英語版第3巻と第4巻が世界で初めて、日本でお披露目された。
お披露目にはジュヴェ・カンプスのCEOメリッチェル・ジュヴェさん、エル・ブリ財団の創設者フェラン・アドリア氏、同財団料飲責任者でソムリエのフェラン・センティエス氏が来日し、本を紹介した。

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左からジュヴェ・カンプスのCEOメリッチェル・ジュヴェさん、エル・ブリ財団の創設者フェラン・アドリア氏、同財団料飲責任者でソムリエのフェラン・センティエス氏

この本のプロジェクトの始まりは「世界中どこを探しても完璧なワインのエンサイクロペディア(百科事典)がなかった。だからワインや食のことを網羅した本を作りたいと思ったのです」とアドリア氏は語る。
「ワインを勉強しているソムリエ、ガストロノミーを学ぶ若者たちの助けになればと思います」とセンティエス氏。飲食を学ぶ人々の教科書となり、ワインを系統立てて理解するためのヴィジョンを提供したい、という思いがあると言う。
英語翻訳を手掛けたジュヴェ・カンプスのCEOメリッチェル・ジュヴェさんは「英語版があれば世界の人に読んでもらえます。ワイン界に身を置く者として、ワインをもっと広く普及させたいと強く思い、翻訳を申し出ました」と語った。
このシリーズ本は8年以上前から始まったプロジェクトで、1年1冊のペースで発刊。全8巻の予定で、最終巻は2025年に出版が予定されている。
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