延べ床面積30坪の面積は、3~4人家族に向いています。2021年における戸建て住宅の平均的な面積を見てみると、土地付き注文住宅で約33坪、建売住宅で約30坪。30坪の延べ床面積は、きわめて一般的な住宅の面積といえるでしょう。
今回は、30坪の住宅を建てる際におすすめ!おしゃれでかっこいい30坪の間取りについて、平屋と2階建てに分けてご紹介します。ぜひ間取りづくりの参考にしてみてくださいね。
(出典:https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html)
延べ床面積30坪ってどのくらい?
延べ床面積30坪と一言でいっても、なかなかイメージが湧かないといった方も多いのではないでしょうか。30坪の面積について解説します。
畳で換算すると約60枚分
30坪は畳で換算すると約60枚分、㎡数に換算すると、約99㎡ほどの面積となります。1人暮らしのワンルームが約20㎡ほどの面積となるため、ワンルームが5個分ほどの広さだと考えるとイメージがしやすいでしょう。
3~4LDKに向いている
30坪の面積であれば、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)のほかに3~4部屋ほどの居室を設けることも可能です。3~4人家族に向いている間取りといえます。
どれくらいの土地があるとよい?
延べ床面積30坪の住宅を建てる際、土地の面積はどのくらいあればよいのでしょうか。建てられる住宅の坪数を把握するには、建ぺい率と容積率の2点を加味して考える必要があります。
建ぺい率・容積率とは
建ぺい率とは、土地に対してどの程度の広さの家を建てられるか?という数値を示したものです。建ぺい率の制限は、住宅を建てる地域ごとに異なります。
また容積率とは、土地に対して建築可能な延べ床面積の割合を指します。延べ床面積の制限も建ぺい率と同じく、住宅を建てる地域ごとに異なるため注意が必要です。
一般的な住宅用地では、「建ぺい率60%、容積率200%」もしくは「建ぺい率40%、容積率60%」の制限が設けられています。今回は、上記2点の建ぺい率・容積率が起用された場合の土地面積を見ていきましょう。
建ぺい率60%、容積率200%の場合
建ぺい率60%、容積率200%の土地に30坪の面積を建てたい場合、必要な土地の面積は約49㎡となります。30坪の面積は約99㎡であるため、平屋ではなく2階建ての住宅などに向いています。
建ぺい率40%、容積率60%の場合
建ぺい率40%、容積率60%の土地に30坪の面積を建てたい際、必要な土地の面積は約165㎡。上述したケースよりも2倍以上広い土地が必要になるとわかります。
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【平屋編】おしゃれでかっこいい30坪の間取り事例
おしゃれでかっこいい30坪の間取りとは、どのようなものがあるのでしょうか。平屋で30坪の間取りをご紹介します。
【3LDK】LDKと寝室を分けた30坪の間取り
LDKと寝室のスペースを東西に分け、プライバシーを確保した30坪の間取り。玄関を中央に置くことで、帰宅後に家族の生活空間(LDK)を通らず自室へ行ける動線となっています。
玄関付近にはトイレを設置し、お出かけ前や帰宅後すぐトイレに行ける動線となっている点も機能的ですよね。
【3LDK】LDKにスタディスペースを設置した30坪の間取り
LDKにスタディコーナーを設置し、思い思いの過ごし方ができる空間に仕上げた30坪の間取り。30坪の平屋ではどうしても自室の面積を保ちにくい一方、LDKスペースの一部を活用することで書斎やフリースペースなどの部屋を追加できるよう工夫しています。
玄関付近には手洗い場を設置し、帰宅後すぐに手が洗える衛生動線を確保している点もポイントです。
【3LDK】和室を中心に置く32坪の間取り
正方形に近い土地を生かし、和室を中心に配置することで回遊性のある30坪の間取りに。平屋の場合はどうしても部屋間の移動距離が長くなりがちである一方、住宅の中央にひと部屋設けることでくるくると回れる回遊性のある間取りに仕上がります。
キッチンには勝手口を設置し、買い物後すぐにキッチンやパントリーに食材を収納できる買い物動線も確保。おしゃれで機能的な住宅に仕上がっています。
【4LDK】L字型の形を生かした30坪の間取り
珍しいL字型が特徴的な30坪の間取り。変形地であるL字型は建築面積の制限を受けやすいというデメリットがある反面、Lの縦棒部分と横棒部分を分けることでプライバシーを確保しやすいというメリットもあります。
上記の間取り事例では、Lの横棒部分をLDKスペース、縦棒部分をそれぞれの居室に分けることで空間にメリハリが生まれ、プライバシーを確保した間取りに。さらに玄関を居室が設置されている西側に配置することで、LDKスペースを通らずにそれぞれの自室へ行ける動線に仕上がっています。
【4LDK】廊下を収納スペースとして活用した30坪の間取り
東側の廊下を一部収納として活用した30坪の間取り。延べ床面積30坪で4LDKの場合は自室が手狭になってしまいますが、廊下のデッドスペースを活用して広い収納空間を保ちつつ、自室を設けられるような間取りとなっています。
玄関付近に水回りスペースを固めることで、使い勝手のよい住宅に仕上げているのも見逃せない特徴です。
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