せっかく家を建てるのであれば、広々としたリビングにしたいですよね。
一言で広いリビングといっても大体どれほどの大きさとなるのか分からない方も多いのではないでしょうか。一般的なリビングの大きさについてご紹介します。
平均的なLDKの坪数は16~20畳
現代の住宅はリビング・ダイニング・キッチンが一体となったLDKという間取りが多く、リビングが個室であるというケースはあまり多くありません。今回はLDKの大きさをもとに、広いリビングについてご紹介しましょう。
平均的なLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の大きさは16~19畳。20~25畳ほどあるとアイランドキッチンも設置しやすい広いスペースに仕上がります。
広いリビングが人気の理由
近年なぜ広いリビングが注目されているのでしょうか。広いリビングが人気の理由について解説します。
リビングの役割が変化
お家時間の増加や働き方・娯楽などの変化によって、リビングの役割は「家族みんなでくつろぐ場所」から、「家族みんなが思い思いに過ごせる場所」へと変化しています。
具体的な要因として、リビングで子どもが学習する「リビング学習」をはじめスマートフォンの普及、動画配信サービスの拡大などが挙げられます。また新型コロナウイルスの影響でテレワークが進んだことも、広いリビングの需要につながったと考えられるでしょう。
リビングは「家族みんなでテレビを見る場」ではなく、家族それぞれが思い思いの時間を過ごす多機能空間へと変化しているのです。
広いリビングのメリット
広いリビングを設置するとどのようなメリットがあるのでしょうか。広いリビングのメリットについて解説します。
思い思いの過ごし方ができる
上記でもご紹介した通り、リビングが広いと幅広い用途に活用できます。ちょっとした寝転ぶスペースとして使用する畳スペースやスタディコーナー、家事スペースなど、工夫次第でさまざまな過ごし方が可能です。
開放的な間取りで快適
過ごしやすさに欠かせない開放感も、広いリビングであれば実現しやすいでしょう。横の空間である面積だけでなく、縦の空間も吹き抜けを設置して開放感を高めることで、快適なリビングスペースに仕上がります。
一人一人の空間も広く保てるためパーソナルスペースを確保しやすい点もポイントです。
模様替えしやすい
広いリビングであれば、子どもが巣立ったり親世帯との同居が始まったりとライフスタイルが変わるときも対処しやすいでしょう。大きな家具も比較的動かしやすいため、大規模な模様替えにも向いています。
広いリビングに可変性を持たせる方法として、スライド式の引き戸を間仕切りとして設置しておくのもおすすめ。リビングの中で部屋を仕切ることで、子どもが小さいときは授乳スペースやお昼寝の空間、子どもが大きくなったら来客用の部屋として活用するなど、使い道が広がります。
多くの来客を迎えられる
広いリビングであれば、ある程度大人数の来客を迎えられます。配偶者や自分の両親がよく遊びに来る、多くの友人が遊びに来ることが多いというケースでは、広いリビングのほうが人を呼びやすいでしょう。
広いリビングのデメリット
広いリビングは家族とテレビを見てくつろぐスペースだけでなく、家族みんなが過ごし方を選択できる多機能空間にも変わることが分かりました。
次に、広いリビングのデメリットについて解説します。
各居室が狭くなることも
広いリビングにする分、寝室や水回り、収納などのスペースがあまりとれないことも。広いリビングに着目するあまりリビング収納を設置し忘れてしまうと、広いリビングに家族の物があふれてしまうといったケースが考えられます。
リビングを広くしつつも、各居室が極端に狭くならないよう配慮することが大切です。
冷暖房の効率が悪くなる
広いリビングを設置する場合、どうしても冷暖房の効率は悪くなってしまうため注意が必要です。部屋が広いぶん冷暖房の機能が部屋の隅々まで行き渡りにくくなるため、夏暑く冬寒いといった空間になってしまうことも考えられます。
広いリビングを設置する際は、断熱性・気密性にも配慮しましょう。
掃除や片付けに苦労する可能性も
広いリビングにした場合、隅々まで掃除をするのがなかなか大変というケースがあります。リビングの片付けに関しても、キッチンにパントリー、リビングにリビング収納…といったように、リビングとキッチンそれぞれに適した収納空間を設置することが大切。
スタディコーナーにする場合は、仕事上使う書類や子どもの勉強に使う文具などが散乱することもあります。思い思いの過ごし方ができる広いリビングをつくる際は、収納空間も適切に確保しましょう。