よく聞く「坪数」っていったい何?平米、畳の換算方法もご紹介

坪数から畳数の出し方

部屋の面積を表す単位に「畳(じょう)」がありますが、地域により1畳が1.82平米であったり1.54平米であったりとまちまちになるため、土地や建物の広さを表すときは用いられません。

地域別の畳のサイズ

ただし、面積表記として使う場合は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で1畳は「1.62平米(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上をいう」と決められています。

坪数から畳数を出すときには、まず坪数を平米に換算した後、畳に換算してください。ここでは1坪つまり3.3025平米を1畳1.62平米で計算してみます。

1×3.30÷1.62=2.03畳

この計算式をもとに作成した坪数と畳の対照表を示します。

坪数と畳の対照表

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注文住宅の坪数の目安

現在日本で建てられている注文住宅は、どれくらいの坪数のものが多いのでしょうか?フラット35利用者調査および住生活基本計画に基づいた坪数の目安を示します。

 

2021年度フラット35利用者調査に基づく目安

全国の注文住宅の住宅面積平均は123.8平米のため、

123.8÷3.3=37.5

となり37.5坪が目安です。

ちなみに全国の敷地面積の平均は252.3平米であることから、

252.3÷3.3=76.5

より76.5坪となります。

37.5坪の家だと4LDKの間取りが多く、LDK15〜18畳、客間6畳、夫婦の寝室8畳、子ども部屋6畳2部屋、その他に玄関、廊下、バス、トイレ、収納などを備えた住宅が標準です。

 

2021年度住生活基本計画に基づく目安

誘導居住面積水準(豊かな住生活を送るために必要と考えられる住宅の面積)のうち、

一般型誘導居住面積水準(都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅居住を想定)は、下記の計算式で求められます。

25平米×世帯人数+25平米

たとえば4人暮らしの場合

25平米×4人+25平米=125平米

125÷3.3=37.8坪

となります。つまり地方の住宅面積の目安は37.8坪です。

都市居住型誘導居住面積水準(都市の中心およびその周辺を想定)は下記の計算式から求められます。

20平米×世帯人数+20平米

たとえば4人暮らしの場合

20平米×4人+20平米=100平米

100÷3.3=30.3坪

となることから、都会の住宅面積の目安は30.3坪となります。

最低居住面積水準(健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準)は、下記の計算式から求められます。

10平米×世帯人数+10平米

たとえば4人暮らしの場合

10平米×4人+10平米=50平米

50÷3.3=15.2坪

で、最小限の住宅面積の目安は15.2坪です。

さすがにこの広さでは暮らしにくそうですね。

下記のリンクページにて関連記事をご覧ください。

「70坪はどのくらい広い?イメージしやすいように解説!」

 

まとめ:

坪数は土地の面積を示す単位であり、1坪は1辺が6尺の正方形の面積にあたる約3.3平米です。坪数は慣習として広く使われていますが、正式な単位としては使えません。坪数を平米に換算するには、坪数を0.3025で割ると計算でき、さらに平米を畳の面積で割ると畳数が求められます。

注文住宅の坪数の目安は、全国平均で37.5坪です。豊かな住生活を送るために必要と考えられる住宅の面積は、地方で37.8坪、首都圏で30.3坪と地域差があります。注文住宅を建てるとき、これらの目安を参考にしてみてください。