「日焼けして変色してしまう」「お手入れに手間がかかる」などの理由から、自宅の和室をフローリングへ変更するリフォームを検討される方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、和室の畳をフローリングにリフォームする際の方法や費用の目安、注意点について詳しく解説します。
施工事例の紹介や、DIYが可能かどうかについても触れますので、快適な空間作りの参考にしてください。
1.和室の畳をフローリングにする方法
和室の床を畳からフローリングにする方法には、「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があります。
ここでは、それぞれの方法とメリット・デメリットについて解説します。
畳を剥がして貼り替える「張り替え工法」
張り替え工法は、和室の畳をすべて剥がし、その後にフローリングを新しく張るリフォーム方法です。
この工法では、畳を剥がした後に下地の状態を確認し、必要に応じて補修や断熱材の補充を行った後、ベニヤを張った上にフローリングを設置します。
このように張り替え工法は工程が多く複雑なため、施工業者に任せるのが一般的です。
・下地を確認できるため、シロアリや腐食などがあればしっかり修繕できる ・湿気がこもりにくい ・バリアフリーにすることも可能 |
・工数が多く、工期も長くなりやすい ・重ね張り工法に比べて施工費用が高い (廃材処理費がかかる) ・保温性や防音性が下がる |
畳の上にフローリングを張る「重ね張り工法」
重ね張り工法では、既存の畳の上に新しいフローリング材を重ねて張ります。
畳を剥がす必要がないため、施工が比較的簡単で短期間でリフォームを完了させることができます。
・畳の処分が不要で低コストの施工が可能 ・畳が遮音材の代わりになる ・簡単に和室に戻せる |
・下地の補修ができない ・湿気がこもりやすく、畳にカビやダニが発生する可能性がある ・段差ができる |
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2.和室の畳からフローリングへのリフォーム費用
畳からフローリングへのリフォーム費用は、前述の施工方法の違い、和室の広さ、選ぶフローリング材によって異なります。
以下の表は、複合フローリングを使用する場合の費用相場です。
約10万円 |
約18万円 |
約22万円 |
約8万円 |
約15万円 |
約18万円 |
フローリング材の違いと費用
フローリング材は「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類に分けられます。
複合フローリングは合板や集成材の表面に木目調の化粧材を張り合わせたものです。一方の無垢フローリングは天然木から切り出されたもので、単層フローリングとも呼ばれます。
それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。
・耐久性や衝撃性に優れている |
・天然木ならではの魅力的な風合い |
・肌触りが固くて冷たい |
・柔らかく傷がつきやすい |
無垢フローリングを選んだ場合、前述の費用相場に1畳あたり5,000~10,000円ほど加算されますが、お手入れ次第ではかなり長持ちします。
天然木独特の温かさや風合いの変化を楽しめるので、予算に応じて検討してみてはいかがでしょうか。
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