3.和室の畳をフローリングにするときの注意点
和室の畳をフローリングにすると、次のような不具合を感じる可能性があることに注意しましょう。
部屋の湿度
床の冷たさ
防音性の低下
部屋の統一感
ここでは、それぞれの内容と対策について解説します。
湿度が高くなる
和室の畳をフローリングに変更すると、室内の湿度が高くなります。
畳は湿気を吸収する性質を持ち、通気性が良く湿度調整に優れていますが、フローリングにはその特性がありません。湿気がたまると快適性が下がるだけでなく、フローリングが反り返ることもあるため、注意が必要です。
対策としては、調湿機能の高いフローリング材を選ぶことや、除湿器を活用することが挙げられます。室内の除湿に気を配ることにより、快適な室内環境を保ち、フローリングの劣化を防ぐことができます。
冷たく感じる
フローリングは外気の影響を受けやすく、特に冬場は足元が冷えやすくなります。
カーペットやラグを敷けば直接冷たさを感じることは防げますが、床暖房を導入するとさらに効果的です。
家族が集まるリビングをはじめ、キッチンなど冷えを感じやすい場所に床暖房を設置しておけば、足元から暖かく快適に過ごせます。
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防音性が低下する
畳からフローリングに変更すると、防音性が低下することを意識する必要があります。
畳は表面が柔らかく、約5cmの厚みがあるため、ある程度の音は吸収します。一方、フローリングにはクッション性がありません。特にマンションでは、階下への配慮が必要です。
対策としては、防音性の高いフローリングを選ぶ、フローリングの下に吸音材を敷くなどの方法が挙げられます。ほとんどのマンションでは、管理規約で床材の「遮音等級」を定めているため、事前に確認しておきましょう。
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部屋の統一感がなくなる
和室の畳をフローリングに変更すると、床だけが洋風になるため、壁や建具が和風のままだと部屋の統一感が失われます。
洋風と和風が混在することで、視覚的に不調和を感じやすいでしょう。また、リビングやほかの居室とのバランスも考慮する必要があります。
床材のみを交換するのではなく、和室から洋室へと部屋全体をリフォームすることで、居心地の良い一貫した空間を実現でき、インテリアの選択肢も広がります。
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4.和室からフローリングへのリフォーム事例
和室からフローリングにリフォームした事例をご紹介します。
実際にかかった費用とあわせて確認することで、リフォームにかかる費用感がつかめますので、リフォームの参考にしてください。
【戸建て・8畳】28万円
28万円 |
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フローリングへの張り替えとともに床下に断熱材を施工。冬の寒さも和らぐ温かみのある空間に仕上がりました。
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出典:https://www.yonekurasyouten.com/works/works-10356/
【戸建て・4.5畳】12.6万円
12.6万円 |
1日間 |
廊下のフローリング材に合わせた材質のフローリングを選んだので、違和感がありません。体が不自由な両親のために、周囲の部屋との段差をなくすバリアフリー仕様にしました。
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出典:http://chofu-nikka.com/works/naiso/20170906085835.html
【マンション・6畳】18万円
18万円 (クロス張り替え含む) |
2日間 |
価格を抑えるために壁や天井は既存のものを残し床のみをリフォーム。和洋折衷な部屋に生まれ変わりました。
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