3.キッチンリフォームを安くする6つのポイント

格安でキッチンをリフォームする6つのポイントをご紹介します。

①メーカーや商品選びは業者に任せる

リフォーム会社には、普段から商品を多く仕入れている得意先のメーカーがあり、そのメーカーの商品は、割引率が高くなることが特徴です。そのため、メーカー選びは業者に任せることで、キッチン本体を安く購入できる可能性があります。反対に、メーカー選びにこだわってしまうと、割高になることもあるので注意しましょう。

また、商品選びも業者に任せたほうが、安価に購入できる可能性があります。購入タイミングによっては、型落ちの在庫品や展示処分品が残っているケースもあるからです。

リフォーム会社には「できるだけ費用を抑えたいので、メーカーや商品にはこだわらない」旨を伝え、重視するポイントもあわせて伝えておくと良いでしょう。

②導入するキッチンのグレードを抑える

キッチンリフォームを安くするためには、導入するシステムキッチンのグレードを抑えることもポイントです。グレードは主に、高グレード・中グレード・低グレードの3つに分けられます。

キッチンのグレードによる違いについて

システムキッチンのグレード別に特徴をまとめています。グレードによってどのような違いがあるか、見ておきましょう。

グレード
特徴
高グレード

・ワークトップ、扉、水栓金具などに高級素材を使用

・設計の自由度が高く、使い勝手に配慮され、収納量が多い

・インテリア性の高い多彩なデザインが揃う
中グレード

・ある程度自分好みにデザインやレイアウトのアレンジが可能

・機能面も充実

・バランスのとれたスタンダードなキッチン
低グレード

・基本的な仕様を備え、余計な機能を省いたシンプルなキッチン

・流し台、調理台、コンロが一列に配置されている壁付けのI型が多い

引用:株式会社LIXIL

最近では、スタンダードなキッチンでも基本的な機能を備えつつ、おしゃれなものが増えているため、低いグレードでも自分の好みのキッチンがあるかもしれません。

費用を抑えながらでも理想のキッチンになるべく近づけたい!とお考えの方は、各メーカーのホームページで調べてみたり、リフォーム会社に相談してみましょう。

③キッチンの位置やレイアウトを変えない

キッチンのリフォーム費用は、本体価格以外にも工事費がかかりますが、キッチンの位置やレイアウトを変えると、工事費が大幅にアップします。

キッチンの移動を伴うリフォームは、配管や配線の移設工事が発生するためです。さらに、キッチンが元々あった場所の内装を修復する必要もあるので、内装工事費も余計にかかってしまいます。

格安でキッチンリフォームをしたい場合は、キッチンの位置やレイアウトは変えないようにしましょう。

▼キッチンを移動する場合の費用については以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてください。

キッチンを移動するリフォームの費用と見積例・事例も紹介

④オプションは必要なものに絞る

システムキッチンは、食洗機や浄水器など、必要なオプションを選んで組み合わせられることが魅力ですが、オプションは価格が上がりやすい部分でもあります。

格安でキッチンをリフォームしたい場合は、その設備や機能が本当に必要なのかを長期的な視点で考えることが大切です。オプションを搭載した価格としていない価格を見比べて、よく検討しましょう。

⑤DIYに挑戦してみる

キッチンのDIYは、安い費用で好きなデザインに変えられることがメリットです。「キッチンリメイク」と呼ばれることもあります。

扉にリメイクシートを貼ったり、壁にタイルシートを貼ったり、ちょっとしたDIYでもキッチンのイメージがガラリと変わるので、模様替え感覚で楽しめます。

ただし、時間や労力がかかり過ぎたり、思うような仕上がりにならなかったりすることもあるので、ケースによっては業者に依頼したほうが安心です。

また、電気・ガス・水道に関わる工事は、事故の可能性もあり大変危険です。電気配線の変更やガスコンロの交換は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

キッチンリフォームは「DIY」vs「プロに依頼」どっちがいい?費用や注意点も解説

⑥相見積もりをする

キッチンリフォームを安くするには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することが大切です。1社の見積もりでは、その費用が妥当なのか見極めることができません。3社程度の見積もりを比較することで、リフォーム費用の相場感をつかむことができます。

また、総額費用だけを比較するのではなく、見積もりの明細も比較することがポイントです。条件に違いがないか、古い家の場合は配管交換の費用が含まれているかなど、見積もりの細部まで確認することで、同じ工事内容に対してどこが一番安くできるのかが分かります。

ただし見積もりの書き方は各社で異なり、専門用語も多く書かれていますので、不明点は必ず確認するようにしましょう。

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4.キッチンリフォームをお得にする補助金・助成金

キッチンリフォームを安くするには、補助金や助成金を活用する方法もあります。活用するには、条件に合った工事内容であることや申請するタイミングが重要です。

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯等の新築住宅の取得や住宅の省エネ改修を支援する制度ですが、リフォームは全世帯が対象となっている補助金制度です。キッチンリフォームにおいては、下記の工事内容が補助対象となっています。

リフォームの内容
補助額
家事負担を減らせる設備の導入 ビルトイン食洗機 21,000円/戸
掃除しやすいレンジフード 13,000円/戸
ビルトイン自動調理対応コンロ 14,000円/戸
キッチンセットの交換を含む対面キッチンへのリフォーム 90,000円/戸

※「キッチンセットの交換を含む対面キッチンへのリフォーム」で補助金が交付される場合、「掃除しやすいレンジフード」及び「ビルトイン自動調理対応コンロ」の補助金は交付されません。

また、上記補助対象の工事だけで補助金申請をすることはできず、必須工事として断熱改修やエコ住宅設備の設置工事を行う必要があります。

キッチンリフォームの場合は、エコ住宅設備に該当する「節湯水栓」を検討すると良いでしょう。補助額の合計が5万円以上から申請が可能です。

【2024年補助金】子育てエコホーム支援事業で賢くリフォームする方法

介護保険での住宅改修

介護保険では、要支援・要介護の方が生活・居住する住宅を対象に、住宅改修の補助金が交付される場合があります。

システムキッチンそのものに対する補助金は交付されませんが、キッチンの安全性を高めるリフォームは対象になる可能性があります。

以下のような工事をしたい場合は、申請を検討してみましょう。

キッチン内の段差を解消したい

滑りにくい床材に変えたい

キッチンに手すりを取り付けたい

支給限度額は20万円となっており、上限額は18万円です(9割の場合)。割合は所得によって異なります。

地方自治体の補助金制度

国で実施している補助金制度以外にも、地方自治体で独自の助成を行っている場合もあります。お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

▼キッチンリフォームで使える補助金については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【2024年度】キッチンリフォームで使える補助金・助成金制度