一児の母を公言する人気セクシー女優、デビューの理由は“夫とのレス”。15歳になった息子とは「仲良く生活しています」

1かつてジュニアタレントとして活躍し、2013年にセクシー女優としてデビューを飾った白石茉莉奈。しかし彼女はデビュー当初から、結婚して夫のいる身であり、一児の母であることを公言している。

デビュー12年目に突入した今だからこそ、聞かせて欲しいことがある。白石さんは我々のインタビューを通じ、自身のこれまでの活動をどう振り返るのか。白石さんの紡ぐ言葉から、セクシー女優であり一人の母親でもある女性の“生き方”が見えてくるかもしれない。

◆ジュニアタレントから芸能活動をスタート

――白石さんは現在38歳。デビューは11年前ですが、その当時の年齢に加え、元ジュニアタレントという華々しい肩書きがある中で「実は子持ち」と公言するのは勇気のいることだったと思います。

白石茉莉奈(以下、白石):珍しいパターンだったとは自分でも思います。正直、メーカーさんはなかなか首を縦に振りませんでしたけど、やはりどこかでポロっと言ってしまいそうで……。後になって「ヤバい、ヤバい」とフォローに回っていただくくらいなら、という気持ちがありました。

もちろん、ファンの方に受け入れてもらうことは難しいかもしれないという危惧もありましたが、その上で興味を持っていただけるきっかけにもなると考えたのです。

――それを踏まえた上で、なぜセクシー女優になろうと思ったのかを聞かせていただきたいです。芸能活動自体はいつ頃から始められたのですか?

白石:小学校高学年からです。そこから高校の途中まで芸能活動をさせていただいてたのですが、その間ずっと学校生活をおざなりにしすぎたんですよね。もっと行事にも参加してみたいし、アルバイトもしてみたい。周りの同級生との時間の使い方の差を寂しくも感じていたし、一度は今しかできないことがしてみたいと思ったんです。

――それで一旦、芸能活動を休止したのですね。

白石:そしたら、そっちの普通の生活が楽しくなっちゃいまして。お仕事自体の楽しさはわかっていたし、まだ続けていたいと思っていたので、事務所に在籍だけ残すことにしました。

――いずれ復帰しようという気持ちはあったわけだ。

白石:でも、気付いたらかなりのブランクができていて、もう一度事務所に挨拶に行くことが怖くなってしまったんです。結局、そこはなあなあにしたままアルバイトをしながら生きていたのですが、そこによく遊びに来ていた友達が一人の男性を連れてきてくれて、グループ交際が始まって、結婚することになって……今に至る(笑)。

◆旦那とのレスがきっかけとなってセクシー女優の道へ


――だいぶスピーディですね。結婚後はどんな生活をしていたのですか?

白石:パートをしつつ、主婦みたいな感じですね。一時期は某携帯電話ショップの正社員をしていたこともあります。

――お子さんも生まれ、傍から見れば幸せいっぱいだったと思うのですが。セクシー女優としてのデビューを決断したのはどういった理由からなのでしょうか?

白石:夫との性交渉のレスが大きな要因です。女性として、性的な意味で必要とされたくて仕方がなかったんです。ご縁があって今の事務所に入ることになったわけですが、デビューするにあたっては前の事務所にも確認をとりました。ただ、親にはバレたくないとは思っていたんですよね。でも、スタッフさんから「パブ全(パブリシティ全開)でいくよ」って言われて、何のことだかわからないままOKしちゃったんです(笑)。

◆「白石茉莉奈って誰ですか?」と母親から連絡が


――結果的には、かなり早い段階で親バレをしたそうですね。

白石:その頃は母がよくご飯を作りにうちまで来てくれていたんですよ。でもある日、母がふとベッドの下を覗いた時に、私のファースト写真集が大量に入った段ボールを見つけてしまったんです。そして「白石茉莉奈って誰ですか?実家で家族会議をしましょう」と。

――修羅場じゃないですか!どんな会議になったのでしょう?

白石:当然のように母からはめちゃくちゃ泣かれてめちゃくちゃ怒られて。対照的に父は一時間くらいずっと黙っていたんですよね。でも、最終的に口を開いた父が「おまえはどうしたいんだ?俺としては理解はできないけれど、応援する気持ちはある」と言ってくれたんです。

私も「頑張りたいので見守ってもらえたら嬉しいです」と本音を伝えて、そこから徐々に徐々に家族みんなが協力的になってくれました。今となっては母も、私がネットニュースに出たりすると家族のグループラインにURLを送ってくるんですよ(笑)。

――白石さんは、ご兄弟はいらっしゃるのですか?

白石:兄と妹と弟がいます。兄は結婚式にも呼んでくれたし、弟も彼女を紹介してくれたりするのですが、妹だけはずっと疎遠なんですよ。でも、近々祖母の一周忌があるので、初めてそこで妹の旦那さんにお会いできるかもしれないです。

◆セクシー女優と母を両立できたのは、周囲の理解があってこそ


――デビュー当時はお子さんはまだ小さかったと思うのですが、子育てでの苦労はありましたか?

白石:母をはじめとした家族がみんなで支えてくれましたし、事務所の理解もあったので、そこまで厳しいものではなかったと思います。仕事も何連勤かしたら、長めの連休をいただけたり。特に初代の担当マネージャーが、子育てありきのスケジューリングをすごく頑張ってくれたんですよ。

――今、お子さんはお幾つなのでしょうか?

白石:中学三年生です。男の子なのですが、特に反抗期もなく仲良く生活していますよ。友達を家に連れてきた時は紹介もしてくれています。

――ちなみに、白石さんのお仕事は知っているのですか?

白石:小学校5年生の時にバレました。ある日、年の離れた兄弟のいる同級生から「お前の母ちゃんの仕事、知ってるか?お前はあの仕事で生まれてきたんだぞ!」って言われたと告白してきて。でも、その時息子の方から「ママは2013年にデビューしたんだよ。逆算してみ?」って反論したらしいんですよね。

――その返しは凄いですね、息子さん。

白石:私が思っていたよりもだいぶ前から、私の仕事のことはバレてたらしいんですよ。それを知って私が「君が嫌なら辞めるよ」と言ったら、「ママがいいなら、続けていいんじゃない?」って返ってきました。

――その返し方、カッコいい!

白石:思わずキュンとしちゃいました(笑)。なんか大人というか、寛大ですよね。

◆レスの夫を後悔させるくらいスキルアップしていたい


――もしかしたら、白石さんが誠実に仕事に向き合っていることを感じ取っていたのではないでしょうか。

白石:そうなのかもしれない。境遇にも依るとは思いますが、私は同じようにお子さんがいるセクシー女優さんには「焦らないで」って伝えたいです。胸を張って仕事をしているのだと知れば……きっと子どもたちもわかってくれるはずです。

――そういえば、旦那さんはこの仕事のことは知っているのでしょうか?

白石:私は未だにバレてないと思っています(笑)。もともと夫は単身赴任でアメリカにいるんですよ。日本に帰ってくるのもお正月と誕生日くらいだから、一年に2~3回程度。私の中では親友と結婚したような感覚がありますね。私の友達や家族にも積極的に接してくれるし、波風なく仲の良さを維持できていると思います。何より、私は夫に対してちゃんと恋愛をしていますから。

――それって結婚生活においてすごく大事なことですよね。ただ……レスではある、と。

白石:そこは……このままでいるわけにはいかないというモヤモヤはずっと抱いています。やっぱり私も一人の女なので、一番愛する人から愛されたいじゃないですか。セクシー女優の仕事を続けている理由の一つには、いずれレスを解消した時に「なんで俺は今までこの妻を抱かなかったのか」と後悔させるくらいのスキルアップをかましたい気持ちがあると思っています(笑)。

――旦那さんから女性として扱われることは、白石さんの女優人生においても大きなテーマなのですね。

白石:でも、今は夫婦ってそれだけが全てではないと思っていますよ。肌感や温度感、心の繋がりさえあれば満たされることもある。もともと、人間関係に完璧なんてないんです。夫婦だけでなく、子育てだってそう。私なりのやり方を見つけて、前を向いていくだけです。

◆いつか“レス”を解消しても、セクシー女優を続けていきたい


――白石茉莉奈としての、これからの目標を教えてもらえますか?

白石:「生涯現役」です!セクシー女優って、長く続けていくことをもっと評価される仕事であるべきだと思うんですよね。でも、長くいるだけのお局にはなりたくない。20周年を迎える頃になったら、モデルの育成にも尽力したいし、この業界で戦い続けられる人間でありたいです。

――20周年となれば、お子さんも成人されていますよね。

白石:もしかしたら、息子も結婚をして孫ができているかもしれない(笑)。でも、まだそこまでは考えれられないかな。ちょうど今は夏休みなので、旦那の親戚がやっている海の家でバイト中なんですよ。毎日、海に沈む夕日の写真を送ってくれるんです。

――お子さん、なかなかロマンチックに育っていますね(笑)。もしもこの先、旦那さんとのレスが解消したとしたら、セクシー女優の仕事はどうするつもりですか?

白石:夫を説得してでも続けていきたいです。「あなたが抱いてくれるようになったのも、この仕事のお陰だから」って。それに、この11年間、家族をバラバラにすることなくやってこれたことは私にとっての誇りだから、それを受け入れて欲しいとも思っているので。

――頭ごなしに「辞めろ!」と言われる可能性もありますよね?

白石:そういうことを言う人じゃないと思っている甘えがあることは自覚しています。だから実際のところは、その時になってみないとどうなるのかわかりません。それでも、この活動をしてきた11年間がどれだけ素晴らしいものだったのかをプレゼンして、どうにか了承してもらいます!

――それだけ、白石さんにとってセクシー女優の仕事はかけがえのない存在なのですね。

白石:いつか、ファンの皆さんにも「ついに夫とレスを解消しましたけど、まだまだ頑張ります!」って言いたいですね。どうせなら、みんなでお祝いパーティーしちゃいましょう(笑)!

――ありがとうございました!