30坪は何平米になる?間取り例や快適な住まいを実現するポイント

30坪(99平米)で快適な住宅を建てる3つのポイント

2021年度の『フラット35利用調査』によると、建売住宅の延べ床面積は全国平均101.8㎡、注文住宅は123.8㎡であるため、30坪(99平米)は平均よりもやや少なめの広さといえます。

しかし、工夫次第で広く見せたりおしゃれに見せたりできます。ここで紹介する3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

(参考:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構)

 

1.吹き抜けや天窓で開放感を上げる

部屋の数が少なく狭いと感じる場合、吹き抜けや天窓を設置するのがおすすめ。天井が高いだけで明るく開放感を得られます。しかし、空間がつながることで音や空気が伝わりやすくなる点に注意が必要です。

 

2.スキップフロアを設ける

スキップフロアは小上がりスペースのようなもので、1.5階や2.5階のように1つのフロアに高低差を設ける設計手法のことです。フロアを壁ではなく段差で区切ることで、ひとつの空間の中に別の部屋をつくり出せます。おしゃれな雰囲気を演出できるのが魅力です。

 

3.屋根裏やロフトをつくる

屋根の勾配に合わせて斜めにした天井を「勾配天井」といいます。勾配天井の家では、屋根裏にあたる空間を収納部屋にしたりロフトとして活用できたりします。ほかにも子どもの遊び場、趣味の空間など活用方法はさまざまです。

 

(広告の後にも続きます)

30坪(99平米)の住宅を建てる際の費用相場

住宅の購入は人生で最も大きな買い物といわれ、一度の人生で1度あるかないかでしょう。そのため、30坪(99平米)で住宅を取得するとどのくらい費用がかかるのかイメージしにくい人もいるのではないでしょうか。

注文住宅の費用は、大きく分けると土地代と建築費の2つです。ここでは、延べ床面積30坪(99平米)で住宅を建てる際の費用相場について解説します。

 

建築費

建築費用は工務店やハウスメーカーが提示する坪単価をもとに目安の金額を算出できます。坪単価はローコスト住宅と大手ハウスメーカーで異なり、ローコスト住宅でおよそ2,000万円、大手ハウスメーカーでおよそ3,200万円が目安です。

なお、上記の金額は外構工事費や諸費用を加えた金額です。

 

土地代

土地代は地域によって大きな差があります。国土交通省の土地総合情報システムから土地の価格をピックアップすると、東京都の杉並区(一部地域)では576,000(円/㎡)、広島県の北広島(一部地域)では2,670(円/㎡)となっています。

(一部地域)と記載しているのは、杉並区や北広島の中でも詳細な地域によって地価が異なるためです。

30坪(99平米)を分かりやすく100㎡(平米)に置き換えて計算してみます。

仮に東京都の杉並区(一部地域)で100㎡(平米)の土地を購入すると57,600,000円、広島県の北広島(一部地域)で100㎡(平米)の土地を購入すると267,000円となります。

(参考:土地総合情報システム:国土交通省)

 

まとめ:住宅を建てる際は将来の家族構成やライフスタイルを考慮して計画を立てよう

30坪は99平米です。延べ床面積30坪の間取りとしては3~4LDKが多く、広々としたLDKに夫婦の寝室、子ども部屋も確保できます。広々と開放感のある住まいにしたい場合は、吹き抜けや天窓を取り入れてみてください。

また住宅を建てる際は、将来的に家族構成が変化する可能性を踏まえ、計画を立てましょう。