スタディスペースとは?設置するメリットやポイント、事例も紹介

勉強に集中できる!スタディスペースに適した場所や間取り

スタディスペースを設ける際は、次のような場所が適しています。適度に家族とコミュニケーションが取れて、集中できる環境を選びましょう。

 

リビングダイニングの一角

スタディルームを設けるなら、家族が集まるリビングやダイニングの一角がおすすめです。キッチンで家事をしながら子どもの宿題を見たり、コミュニケーションを図ったりできます。子どもが使っていないときは、家事や仕事をする場所として使うことも可能です。勉強する場所としてはもちろん、子どもの居場所にもなります。

 

スキップフロア

1階と2階の中間に設けられたスキップフロアをスタディルームとして活用する方法もあります。スキップフロアは、開放的な空間でありながら、個室感も味わえるのが魅力です。子どもがスキップフロアで過ごす様子を見られる間取りが理想的で、家族の存在を感じながら、勉強に集中できます。

 

階段下のデッドスペース

階段下にある空間をスタディスペースとして有効活用することもできます。階段下はある程度広さがあるため、収納棚や机を造作することも可能です。子どもが2人並んで使える広さはありませんが、集中しやすい環境がつくれます。階段下は影になるため、照明を用意して、手元を明るく照らすようにしましょう。

 

和室(畳コーナー)

和室や畳コーナーにスタディスペースを設置するのも良いでしょう。和室なら、勉強だけでなく遊びにも使えて便利です。リビングの雰囲気を壊すことなく設置できるのも利点です。小上がり和室なら掘りごたつ風にすれば、長時間の勉強もしっかり座ってできるためおすすめです。

 

(広告の後にも続きます)

後悔しないのためのスタディスペース設置のポイント

スタディスペースを設けるのであれば、場所に適した環境づくりが必要です。設置したあとで「使わないスペース」になるといった後悔をしないように、次のポイントを押さえて設置してみてください。

 

机や奥行きなど必要なスペースをしっかり確保する

スタディルームは奥行きや幅が狭いと、窮屈に感じ、使い勝手も悪くなってしまいます。十分なスぺースを確保するためにも、以下を目安に検討してみてください。

・奥行き:最低40センチメートル、PCを使用する場合は60~70センチメートル
・幅:一人あたり100センチメートル、二人なら200センチメートル
・椅子の後ろのスペース:最低60センチメートル(肘置きのある椅子なら70~75センチメートル)

広さのイメージとしては、子ども二人で畳1枚分です。

 

収納は可変性の高いものにする

可動式の棚など、可変性の高い収納にするのがおすすめです。調整可能であれば、使用していく中で使い方を変えられます。

収納したいアイテムに合わせて棚を設けるのもポイントです。整理整頓ができるため、部屋が散らかりにくくなり、片付けの習慣も身につきやすくなります。カウンターデスクの下に引き出しを、カウンター上部に本棚をつくれば、さらに使い勝手が良くなるでしょう。

 

手元を明るく照らす照明やコンセントをつける

スタディルームを設置する際に注意したいのが、照明やコンセントの設置です。スタディルームは部屋の一角に設けられることが多いため、部屋の照明では手元の明るさまで確保できないことがあります。そのため、手元を照らす照明を用意することが必要です。

コンセントはパソコンやタブレット、電動の鉛筆削りや照明などに使用します。コンセントが足りない場合は配線を増やさなくてはならなくなるため、一人あたりコンセントは4口ほど設けるようにしてみてください。

 

間仕切りをつくる

スタディルームで勉強できる環境を整えるためには、空間を仕切るように工夫することで、より集中しやすい環境が目指せます。間仕切りや壁をつくる、小上がりなど段差をつける、スキップフロアなどの吹き抜けを利用するなどの方法が効果的です。

ただし、間取りや家の広さによっては部屋のスペースがひっ迫するケースがあるため、注意しましょう。

「せっかくスタディスペースを設けても、結局使わなかった…」という声もあるため、設置を迷う方もいるでしょう。以下の記事でもスタディスペースについてくわしく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

結局使わない…って後悔したくない!長く使えるスタディコーナーって?