足裏の筋肉を鍛える小股歩きは外反母趾の改善に効果的
一方、歩幅が小さくなると、自然と足指で地面を蹴って前に進むため、足裏の筋肉がつきやすくなります。
連載の1回目でもお話ししましたが、ほとんどの外反母趾の原因は足裏の筋力低下です。つまり、小股歩きは外反母趾の改善に役立つ歩き方だと言えるのです。
これまでご紹介してきた「足指ストレッチ」や「足に合う靴選び」と併せて、歩き方を改善することで、より効果的に外反母趾を改善することができます。
外反母趾の改善の4つのポイント
足の筋力アップ
歩き方や姿勢の改善
足に合う靴選び
足指の動きを妨げない靴下選び
さらに、小股歩きはふくらはぎのポンピング作用による血流改善効果もある上、ケガをしにくい歩行パターンでもあります。
立つ・歩く・座るといった日常の動作に必要なのは、足裏の筋肉です。小股歩きで足裏の筋肉を鍛えることは、一生自分で歩ける足を作り、健康寿命を延ばすことにつながります。
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特に日本人に小股歩きがおすすめな理由
もともと、私たち日本人などのアジア人は、大股で歩くと足指がうまく使えません。骨格に歩き方が合っていないからです。
背中を丸めて前かがみになった田植えのときの姿勢に象徴される「骨盤後傾」の日本人は、骨盤が後ろに傾きがち。大股歩きの場合、骨盤の前で足を大きく振り出す必要があります。
その点、小股歩きは、日本人の骨格に合った歩き方で、自然と足指を使って歩くことができます。
小股歩きの癖をつけるには、まず後ろ向きに歩いてみること。自然と歩幅が小さくなり、足指を使って床を蹴って歩く感覚がつかめたら、そのままの歩幅と速さで前向きに歩きます。それが小股歩きを体に覚えさせる秘訣です。
着物を着て、膝下を使って歩くような感覚といえばわかるでしょうか。
もしくは家の中でフローリングの音がしないように歩いてみてください。自然と小股で足裏全体を使った歩き方になるはずです。