外反母趾を改善する歩き方・小股歩きのポイントは?
人の体は足指を使って歩くことで全身の正しい筋肉を使う(前後左右に均等に筋肉を使う)ことができますが、現代人は靴や靴下などによって、その機能が発揮できにくくなっています。
これまで、歩くことでひざ・腰を悪くしてきた方もいらっしゃると思いますが、それは足指を曲げて歩いていたからです。
足指を広げて小股歩きで歩けば、自然と体の歪みや外反母趾が改善することを、ぜひ実感していただければと思います。
小股歩きのポイントは、以下の3つです。
小股歩きのポイント1:歩幅を小さくゆっくりと
小股歩きの歩幅は、足の大きさと同じくらいが目安です。スピードの目安は人により異なりますが、後ろ歩きをした時のスピードです。
足指が使えていない人は歩幅や速度を上げるとバランスを悪くするので、自然と小さくなるはずです。小股歩きの感覚をつかむには、後ろ歩きをしてみて、今度はその歩幅とスピードで前に歩いてみてください。
小股歩きのポイント2:視線をやや下に向ける
視線を水平よりやや下に向けてください。姿勢は少し前かがみになります。こうすると、足指に体重が乗ります。ひざや腰は、意識的に伸ばそうとせず、力を抜いた自然体です。
一見、小股歩きは「姿勢が悪い」ように思えるかもしれませんが、それは、胸を張って歩くのが良いとすりこまれているからにすぎません。小股で歩くと、全身の筋肉が柔らかくなり、自然と姿勢が良くなっていくのです。
小股歩きのポイント3:足指を意識して歩く
足指で地面を蹴るときには、足指を広げることを意識してください。足指で地面をつかむような感触を確かめながら、体を前に押し出すイメージです。
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まずは1日5分の小股歩きで歩き方のコツをつかもう
実際に小股歩きをやってみると、とても楽な歩き方であることがわかると思います。そして必ず、正しい足指の使い方がわかるはずです。
まずは毎日5分、小股歩きを続けてみましょう。
小股歩きにして足指を使う感覚がつかめてくると、普段の歩き方も確実に変わってきます。小股で歩くと、カラダのバランスがよくなり、全身の筋肉効率よく使うことができます。その結果、体の歪みが取れて健康な体になっていくのです。
1日5分小股歩きをするだけで、膝の痛みや腰痛が解消する方もいます。
ただし、1日の歩く歩数が少ないと足裏の筋肉がつきにくいため、足の痛みや変形など、外反母趾の改善効果は下がります。独自の研究では6000歩がボーダーラインなので、最低でも6000〜7500歩を目標に歩くように心掛けましょう。
今回でひとまず、1回目からお話ししてきた外反母趾のお話はおしまいです。次回は、女性によくある足のトラブル「内反小趾(内反小指。ないはんしょうし)」について、ご紹介します。