画像はイメージ(Flicker/ Elena )
法律の解釈を誤ると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
無免許運転で起訴された男性のZoomで裁判に参加した様子が、裁判官を呆れさせました。「KHOU 11」などのメディアが報じています。
裁判官を呆れさせた裁判
ミシガン州のコーリー・ハリスさんは、無免許運転で起訴された身でありながら、Zoomによる法廷中に車を運転していたのです。
その様子を見た裁判官は、「あなたは、運転中ですか?」と質問。
ハリスさんは「医師の診察室に駐車するところです」と答えています。
思わず裁判官は口をつぐんでしまいました。
一度も正式な運転免許を取得したことがなかったハリスさん。
2007年に、養育費未払いによる免許特権の停止措置を受けました。
アメリカでは、運転資格を特別に与えられた特権と言い、規則違反や罰則があると停止したり、永久にはく奪されたりします。
ハリスさんは停止措置を受けた際、自分にはすでに免許があり、それが停止されているのだと勘違いしていました。
免許停止だったとしても、状態を放置した理由には触れていません。
しかし、単に先延ばしにしていたか、停止措置の解除で免許が自動的に回復すると勘違いしていたと考えられます。
2023年、ハリスさんが期限切れのナンバープレートで運転中に警察に止められた際、免許証を提示できなかったことから今回起訴されたのです。
この事件をきっかけに、ハリスさんは初めて正式な免許取得手続きを行いました。
2024年5月に行われた同Zoom法廷出席後の7月に、ハリスさんは人生初の正式な運転免許証を取得。
8月の最終審理で、ハリスさんは軽微な違反を認め、免許証に違反点数は加算されませんでした。
裁判官は罰金と費用を免除し、当初の軽犯罪から民事違反に格下げになりました。
メディアのキャスターらは、「『運転していません』と言えばよかったのでは?」「彼は正直者ね」などとコメントし、笑いを誘っていました。
今後は、規則を遵守して安全運転にも努めてもらいたいですね。