スナップエンドウは、菜園ではもちろんプランターでも栽培できるので、家庭菜園で人気の野菜。実が大きくなっても莢がかたくならないので、莢ごと食べられるのがいいですね。この記事では、スナップエンドウの基本情報や特徴、育て方のポイント、保存の仕方などについてご紹介します。
スナップエンドウの基本情報
Spring_summer/Shutterstock.com
植物名:スナップエンドウ
学名:Pisum sativum L.
英名:snap pea、sugar snap pea
和名:エンドウ
その他の名前:スナックエンドウ、エンドウ、エンドウマメ
科名:マメ科
属名:エンドウ属
原産地:中央アジアから中近東
分類:一年草
スナップエンドウはマメ科エンドウ属の果菜類で、エンドウの栽培品種。学名はPisum sativum L.(ピスム・サティブム)で、原産地は中央アジアから中近東にかけてです。エンドウは、食べる部位や収穫期などによって、サヤエンドウ、実エンドウ、スナップエンドウ、トウミョウの4つに分けられます。サヤエンドウ(キヌサヤ)は若くてやわらかい莢を食し、実エンドウ(グリーンピース)は、丸々と太った豆を食べます。今回ご紹介するスナップエンドウは、アメリカからもたらされた新しい品種で、実も莢も食べられます。そしてトウミョウは、エンドウの新芽を10㎝ほど摘み取ったもので、独特の香りを楽しめます。それぞれに専用の品種が出回っているので、種子を購入する際は目的に応じた品種を選びましょう。
スナップエンドウを育てる際のスケジュールは以下の通りです。10月中旬〜11月中旬に種をまくことからスタートします。低温に耐える若い苗の状態で冬越しし、翌年の春から生育が盛んになり、3~4月にスイートピーに似た白やピンクの花が開花。莢をつけたのち4月中旬~6月中旬にかけて収穫できます。スナップエンドウはつるを伸ばして生育しますが、つるが伸びるタイプ(2m以上)と伸びないタイプ(60〜80cm)があるので、用途や広さによって品種を選ぶとよいでしょう。
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スナップエンドウの花や実の特徴
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園芸分類:野菜
開花時期:4〜6月
草丈:60〜200cm以上
耐寒性:普通
耐暑性:弱い
花色:白、ピンク
スナップエンドウの花は白花のものが多いですが、紅花種もあります。莢が肉厚でやわらかく、豆が大きくなってもほかのエンドウのように莢がかたくならないことが特徴で、莢とその中の豆の両方を食用できます。
スナップエンドウにはつるが伸びる「つるあり種」と、つるが伸びない「つるなし種」があり、巻きひげで周囲に絡みつきながら成長するつるあり種のほうが長く収穫が楽しめますが、スペースのない場所ではコンパクトに育つつるなし種のほうが育てやすいでしょう。