ピラティスが向いていない人
ここからは、ピラティスが向いていない人をご紹介します。
即効性を求めている人・短期間で体重を落としたい人
ピラティスは数回行っただけで体重が落ちたり、体型が劇的に変化するような運動ではありません。そのため、即効性のある方法で短期間でダイエットをしたい人には向いていない運動といえるでしょう。
筋肉を大きくしたい人
ピラティスでは、体を大きく見せる筋肉ではなく、体幹部に近いインナーマッスルを鍛え、体をしなやかにします。そのため、筋肉を大きくしたい人には向いていません。ただし、筋トレにプラスしてピラティスを取り入れるのは、ケガや不調の予防としておすすめです。
体に深刻な不調がある人
体に深刻な痛みや不調がある場合は、ピラティスが行えない可能性があります。まずは病院を受診してかかりつけ医に相談して、ピラティスを行っても大丈夫か聞いてから行うといいでしょう。
また、その場合は自宅で行うよりも、有資格者のいるピラティススタジオでしっかりと指導を受けるのがおすすめです。
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ピラティスとヨガどっちが向いている?
ピラティスとよく比較されるエクササイズに、ヨガがあります。
ピラティスとヨガは筋力や柔軟性を高める、体の歪みを整えて姿勢を改善する、リラックス効果やストレス解消につながる、精神をリラックスさせられるといった部分で共通していますが、以下のような違いもあります。
目的
成り立ち
呼吸法
エクササイズ
ピラティスが向いているのは「身体機能を向上させたい人」や「姿勢や体の歪みが気になる人」です。一方、ヨガに向いているのは「メンタル面を安定させたい人」「ストレスを解消したい人」などです。
ただし、共通点も多いため、実際にどちらが向いているかはやってみないとわからない部分もあります。迷っている人は、ピラティスとヨガのどちらも体験レッスンなどで試してみて、自分に合った方を選ぶといいでしょう。
ピラティスとヨガはどっちのほうが痩せる?
ダイエット目的でピラティスやヨガを行っている人の中には、「ピラティスとヨガ、どちらが痩せるか」が気になっている人もいるでしょう。
運動の消費カロリーは【消費カロリー(kcal)=METs(メッツ)×体重(kg)×運動時間(h)× 1.05】の式で計算できます。
METsとは運動強度の単位のことで、静かに座っている安静時を1として、何倍のエネルギーを使うかで運動の強度を示すものです。
国立健康・栄養研究所が公表する「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」によれば、ハタヨガは「2.5METs」、ピラティスは「3.0METs」となっています。
このMETsをもとに計算すると、体重50kgの人が30分ハタヨガを続けた場合の消費カロリーは66kcal、ピラティスの場合は79kcalとなり、ピラティスの方がやや高くなるものの、大きな差はありません。
ただし、他のヨガよりもダイナミックな動きが多く、連続的にポーズを取るパワーヨガの場合は運動強度は「4.0METs」になり、消費カロリーは100kcalと、ピラティスよりも消費カロリーが多くなります。