妻のムダづかいをやめさせたい。どう言えばカドが立たない? イラッとさせない、ひろゆきの使える“ズルい”言いまわし

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。

どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆「これを買っていい?」への返答

奥さんのしょうもないムダづかいが止まらない。毎晩、ネットショップを見ては「これを買っていい?」とちょこちょこと買い物をしている。家計を大きく揺るがすほどではないが、値上げラッシュの今、できればムダづかいはひかえてもらいたい。なにかいいやめさせ方はあるのか?

◆「買うべきか」で悩むのは、それこそ時間のムダです

人間は野生動物と違って文化的な生活をする生き物です。文化的な生活というのは、基本、生きるため以外にもお金と時間をムダにすることになるわけなので、「必要のないものを買うことが悪いことなのか?」と言われたら、そんなこともないかと思うのですね。

自分にとってはムダでも、相手にとってはストレス発散に繋がっていることなんて山ほどあります。例えば、僕はゲームをします。ゲームが仕事に繋がるパターンがあるとはいえ、趣味でゲームをやっていることがほとんどなので、それを「時間とお金のムダである」と言われたら「そりゃそうだよね」としか言えません。

ただ、それを取り上げられるというのは酷というもの。同じようにストレス発散で買い物をする人に対して、「本当に必要なもの?」と言えば相手はイラッとしますし、それが原因で別の問題が引き起こされる可能性もあります。

◆ムダづかいできる毎月の額を決めておこう

そもそもムダづかいにモヤモヤするのは、家計からお金が出ていくからです。それぞれ働いているカップルが自分の給料で好きなものを買ったとしても、そこまで嫌だと思う人は少ないはずです。

そう考えると、細かい買物での散財が問題なのではなく、散財の額が問題。だから、「これ買ってもいい?」と聞かれたとき「お互い毎月ムダづかいできる額を決めておいたほうがいいかもね。僕も◯◯買ったし」と、提案してみるのがいいと思うのですね。

ただ、提案するタイミングも大事です。「これ買ってもいい?」と聞かれたときには2パターンがあります。相手がどうしても欲しいものを聞いてきているときと、相手自身も“必要ない”と薄々感じているときです。

前者のタイミングで提案するとイラッとされるので、後者のタイミングを見計らって提案したほうが納得してもらいやすいです。

◆ルールさえ決めておけば…

んで、いったんルールが決まれば「これ買ってもいい?」と聞かれても「範囲内ならいいのでは?」で済みます。というか、ルールさえ決めておけば聞かれることも減ります。何に使っているのか聞かないほうが精神衛生上よかったりもしますし、そもそも「買うべきかどうか」の精査をするのが時間のムダですから。

ただし、範囲額内でも、例えば刺青を入れるとか購入後に元に戻らないような実害が出ることの場合は事前にやめたほうがいいので、そのあたりの共通認識を持っておく必要はあるかと思いますが。

◆奥さんのムダづかいをやめさせる言葉

× 本当に必要なもの?

◎ お互い毎月ムダづかいできる額を決めておいたほうがいいかもね。

構成/杉原光徳(ミドルマン)

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』