池尻の閑静な住宅街に佇む酒場『Sha Re』。昨年8月のオープン以来、近隣のご夫婦に、ワンちゃん連れや音楽関係者、26時まで営業しているため、遅い時間には近隣の料理人も多く訪れる。
いつもホッとする味を楽しめるから、経験値高めな“食好き”で賑わう
この場所に店を開いたのは、平川吐夢さん(写真中央)と堀 龍生さん(写真手前)の念願だったそう。
「池尻・三宿エリアはクリエイティブで面白い人がたくさんいるエリア。そういう魅力的な人が口コミで集まる店にしたくて、あえて住宅街を選びました」と平川さん。
ふたりとも、見事にストリートな風貌だが、接客は抜群に物腰やわらかで、営業中も笑い声が絶えない。
ニヤリとする酒場メニューが、いちいち旨い幸せ
その人気の理由がジャンルをまたいだ豊富な料理。シェフの堀さんは祐天寺にある人気酒場『いけのや』で腕を磨いてきた。
メニューを見れば、和食をベースに中華やエスニックもと、自由闊達。
魚は豊洲で買い付ける他、自身で釣った魚が並ぶこともあり、個体に応じて丁寧な仕込みを施す。
人気の「小鉢盛り合わせ」も酒が進む味付けで量もたっぷり。
さらに、タイ料理が出たかと思えば、中華鍋でチャーハンを作り出す、といった具合だ。
「炒飯」(¥1,000)は、チャーシュー、かまぼこ、ちりめんなどが入った和風のあっさり味。
ある種、ギャップに満ちたこの一軒で、街の空気を感じてもらいたい。
▶このほか:開店から客足が途切れない。青山“まい泉通り”から一本裏手の路地裏にある、サムゲタン専門の人気店