「秋の色」というと、真っ先に思いつくのがオレンジや赤など暖色カラーですが、紫色も秋らしい色の一つですね。まだ暑い日も訪れるこの時期には、爽やかな薄紫の秋アレンジを飾ってみてはいかがでしょうか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが今回アレンジするのは、秋のガーデンでも人気の高いふわふわとした小花クジャクアスター。白やピンクのスプレーマムと合わせて、軽やかなバスケットアレンジを作りましょう。「クジャク」にまつわる思い出のエピソードもご紹介します。

秋の花の色

長かった暑い夏から、ようやく秋へと進んでいきます。これからは紅葉が楽しみな季節ですね。


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秋の花というと、赤、黄、オレンジなど、紅葉した葉のような暖色をまずイメージします。ハロウィンのカボチャも、オレンジ色のイメージを強くしているようです。

けれど、オレンジや赤のほか、紫のリンドウやキキョウも秋らしい花の色ですね。そして、コスモス、シュウメイギク、キク 、スプレーマムなど、白色の花もあります。赤、黄、オレンジと色付いた中に白い花が咲いていると、とても目を引きますね。

今月のアレンジには、薄紫のクジャクアスターを使ったバスケットアレンジを作りました。まだ少し暑い日もありますので、クジャクアスターの爽やかな秋色のアレンジを楽しんではいかがでしょうか。

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秋の花 クジャクアスター


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クジャクアスターはキク科の植物。長く伸びた茎の先にたくさんの小花を咲かせ、ふわふわとしたクジャクの尾のような姿になるアスターの仲間です。

花色は、白、紫、ピンク、赤、青など。クジャクアスターの紫色は少し明るめです。バラエティ豊かで、育てやすく魅力ある宿根草なので、庭で育てている方も多いかもしれませんね。

フラワーショップで購入できる切り花のクジャクアスターは、切り分けて使うことができて、1本でもボリュームが出るのでアレンジに重宝します。野に咲く可憐な小菊のような風情が人気です。