野生のクジャク
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鳥の名前に詳しくない方(私もその一人)でも、クジャク(孔雀)と聞けば、ぱっと思い浮かべることができる鳥ではないでしょうか。
オスのクジャクには、しっぽのように長い飾り羽があります。長さは1m、広げると2mほどもあるそうです。
この羽は、特徴的な水玉模様になっていて、とてもゴージャスですよね。どうしたらあんな模様に生えているのかと不思議でなりません。しかもこの美しい羽は、3月から7月の繁殖期だけ。だんだん抜けて、10月頃までにはなくなってしまい、次の年の3月頃にまた生え揃うのだそうです。毎年毎年、ゴージャスな羽を作り出すなんて、すごいパワーですよね。
クジャクのような鳥は動物園でしか会えないと思っていましたが、私は意外なところで見たことがあります。それが、シンガポールのセントーサ島。ここにあるゴルフ場に野生のクジャクがいるのです。野生というのか、とにかくケージに入っているわけではなく、自由にうろうろと歩いていました。現在もいるかどうかシンガポーリアンの友人に聞いたところ、今でも元気にゴルフ場で暮らしているそう。そもそもクジャクはこのゴルフ場だけでなく、島内のビーチやホテルでも見ることができるとのこと。この種類のクジャクは、ベトナムからマレー半島のあたりに多く分布している鳥なのだそうです。
そうそう、このゴルフ場のロゴマークは、ずばりクジャク。クジャクのほうが先だったのですね。
セントーサ・ゴルフクラブのロゴマーク。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規
– フラワー&フォトスタイリスト –
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。