がん経験者でも入れる保険はある?加入可能性のある保険種類や加入条件を解説

がん治療で多額の費用を負担した経験があり、「再発したらどうしよう」「家族に迷惑をかけたくない」と悩んでいる方もいるでしょう。

持病があっても入れる保険があることは知っていても、がんの罹患歴があっても本当に加入できるのか、疑問に思う方は多いはずです。

今回は、がん経験者でも加入できる保険の種類や加入条件を詳しく解説します。

がん経験者でも入れる保険

がんの罹患歴がある方でも、現在の治療状況に応じて以下の生命保険に加入できる可能性があります。

がん経験者でも入れる保険

通常の保険

引受基準緩和型保険

無選択型保険

1. 通常の保険

通常の保険とは、健康な方と同じ条件で加入できる一般的な保険商品のことです。

生命保険に加入する際は保険会社に告知(健康状態の申告)をし、審査に通過する必要があります。

がんの場合は完治後10年以上経たなければ検討が難しいケースが多いです。

また、がんを経験していても通常の保険に加入できる可能性があるのは、基本的に医療保険や死亡保険です。

がん保険の場合は、一度でもがんを経験していると加入できないケースが多くなっています。

ただし、保険商品によって加入の基準は異なるため、現在の健康状態で加入できる商品があるか詳しく知りたい方は保険のプロに相談してみましょう。

生命保険の告知義務とはどこまで必要?バレた時の告知義務違反やリスクを解説

2. 引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険とは、通常よりも告知項目が少なく、健康状態に不安がある方でも加入しやすくなっている保険です。

医療保険や死亡保険などの種類があります。

引受基準緩和型保険の一般的な告知項目は次のとおりです。

引受基準緩和型の医療保険の告知事項

過去2年以内に入院・手術をしたことがある

過去5年以内にがんで入院・手術をしたことがある

現時点でがん・肝硬変と医師に診断または疑いがあると指摘されている

参照:医療保障に関するQ&A|生命保険文化センター

これらの告知項目に該当がなければ申し込める可能性が高いです。

保険会社や商品によってはさらに告知項目が少なくなっていることもあります。

引受基準緩和型保険の場合、がんが再発・悪化した場合も給付金や保険金の支払い対象になります。

ただし、通常の保険よりも保険料は割増されているので、万が一の際に受け取れる給付金が思ったより少なくなる可能性があります。

健康状態に不安がある場合でも、まずは通常の生命保険に加入できないか確認したうえで、引受基準緩和型保険に申し込みましょう。

ナビナビ保険では、引受基準緩和型保険の商品(持病のある方向け医療保険・死亡保険)をランキング形式で紹介しています。

保険商品の詳細ページに告知内容も掲載していますので、具体的な商品を探したい方はぜひ一度ご確認ください。

引受基準緩和型保険とは?入るべきかメリット・デメリットや選び方から解説

3. 無選択型保険

無選択型保険とは、告知不要で加入できる保険です。

健康状態を保険会社に申告する必要がないので、がんの罹患歴があり現在通院している場合でも加入できます。

ただし、無選択型保険には以下のようなデメリットが存在します。

無選択型保険のデメリット

通常の保険よりも保険料は高くなる

加入してから一定期間は保障対象外となったり、保険金額が削減されたりする場合がある

保険会社から見れば、通常の保険よりもリスクの高い方を引き受けることになります。

そのため、保障内容は限定的で保険料も割高になります。

無選択型保険を検討する際は、保険自体の必要性や保障内容と保険料のバランスを考えましょう。

無選択型保険のメリットとデメリットをプロが分かりやすく解説

(広告の後にも続きます)

まとめ

がん経験者でも加入できる保険には、通常の保険、引受基準緩和型保険、無選択型保険の3つ選択肢があります。

まずは各保険商品の告知内容を確認し、自身の健康状態や治療状況に適した保険を探すことが重要です。

もし加入が難しいと感じた場合は、他に自分に適している保険がないか、保険のプロに相談してみるとよいでしょう。