30坪の家はどんな感じ?おすすめの間取り7選もご紹介!

「30坪の家を検討しているけれど、30坪がどれくらいの広さかイメージできない」と感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、30坪の家の広さについて解説します。

また、30坪の家をより快適にするためのおすすめの間取り7選もご紹介しますので、ぜひマイホーム購入を検討する際の参考にしてみてください!

 

30坪の家はどんな感じ?

30坪と聞いても、広さがぴんと来ない方も多いのではないでしょうか。ここでは「30坪の家」を4つの観点での平均と比較して解説します。

なお前提として、この記事では「30坪」を土地面積ではなく、延床面積としています。また、マンションも対象外としています。

 

30坪は全国平均よりも少し狭い

まず、建売住宅と注文住宅を含めた全国平均の延床面積はどれくらいでしょうか。2021年度フラット35利用者調査によると、延床面積の全国平均は33坪(112㎡)となっており、「30坪の家」は全国平均よりやや狭いです。

30坪であれば、住宅の間取りは3LDKか4LDKが主流となっています。

 

建売住宅では平均的

次に建売住宅と注文住宅の延床面積の平均はどうでしょうか。

建売住宅の全国平均は30坪(101㎡)となっており、建売住宅としては平均的な広さのようです。

注文住宅は37坪(123㎡)が平均です。注文住宅の場合「30坪の家」は少し狭い印象を受けます。

 

首都圏では広い

次に地域による差はあるのでしょうか。首都圏と地方に分けて比較してみましょう。

首都圏の建売住宅の延床面積は平均29坪(98m2)で、注文住宅は37坪(123m2)となっています。そのほかの地方の建売住宅の延床面積の平均は31坪(104m2)、注文住宅の平均は37.5坪(124m2)です。

地域差よりも建売住宅か注文住宅かによって「30坪の家が広いか狭いか」の判断は大きく変わってくるようです。

 

30坪の家は4人以下の世帯が最適

では、家族構成で見るとどうでしょうか。ここでは国土交通省による「最低基準面積水準」と「誘導居住面積水準」を参考にします。

最低基準面積水準は「健康で文化的な住生活を送るのに必要不可欠な住宅面積の水準」のことです。日常生活を送るのに最低限必要となる住宅面積の水準といえます。

誘導居住面積水準とは「豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルを送るのに必要な住宅面積の水準」とされています。最低基準面積水準とは対照的に「ゆとりある日常生活を送るのに必要とされる住宅面積の水準」です。

最低基準面積水準と誘導居住面積水準を基準に平均化すると、4人家族の場合、27坪(90m2)となります。このことから30坪の家は4人以下の世帯が住むのに最適な広さといえそうです。

もう一つのデータとして、2020年の国勢調査では1世帯当たり人員は2.27人と減少傾向が続いています。このことから、少子高齢化が進む日本において、今後30坪の家は「広い家」と認識されるようになっていくかもしれません。

 

希望のライフスタイルによってかわる

ここまでさまざまなデータや平均値を解説してきましたが、「30坪の家」が狭いか広いかは、最終的にはどんな暮らしをしたいかによって判断されます。「家具や衣服など必要最低限あればいい」というミニマリストのような生活が送りたい方であれば、30坪もあれば十分な広さでしょう。反対に、家族と過ごすスペースだけでなく、趣味のためのスペースもほしいと考える方にとって30坪では物足りないかもしれません。

大切なのは検討している「30坪の家」があなたやパートナーの希望するライフスタイルに合っているかどうかなのです。

 

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【30坪の家】おすすめの間取り7選

同じ30坪の家を購入するにしても、間取りはとても重要です。間取りによって、家全体の印象や住みやすさが大きく変わってきます。ここでは30坪の家におすすめの間取り7選をご紹介しましょう。

 

吹き抜けをつくる

30坪の家の場合間取りによっては窮屈な印象を持つ方もいます。そこでおすすめなのが吹き抜けです。吹き抜けを作ることで、天井が高くなり、視覚的に空間を広く見せられます。また、天窓は吹き抜けととても相性がよいといわれています。天窓があれば、自然な明るさでより開放感を演出できます。

 

ひと部屋を大きくする

窮屈さを軽減する方法として、ひと部屋を大きくするというのもよく使われる方法です。ひと部屋を大きくすることで、壁から与えられる窮屈感が緩和できます。特にリビングのような大人数が集まる、使用頻度が多い部屋を大きくすることでその効果を強く感じられるでしょう。

デメリットとしては、部屋数が少なくなったり、ほかの部屋が狭くなったりする点が挙げられます。

 

収納スペースを増やす

住む期間が長くなればなるほど、家の中のモノは増えていく傾向があります。それらが収納できずにいると部屋の中に置かれるようになり、視覚的にも動線的にも窮屈になるでしょう。

そういった事態を防ぐのに有効なのがクローゼットなどの収納スペースを増やすという方法です。思い切ってウォークインクローゼットを作るのも、収納スペースが一気に増えておすすめです。

 

デッドスペースを活用する

30坪の家を少しでも広く使うためには、デッドスペースの活用も選択肢に加わってきます。

階段下や屋根裏は一般的にデッドスペースとなっている家が多いでしょう。しかし、これらのスペースを物置やクローゼット、屋根裏部屋にすれば無駄のない機能的な家に様変わりします。特に屋根裏部屋などは、仮に小さな空間であっても隠れ家的な雰囲気が魅力的です。

 

スキップフロアを活用する

スキップフロアとは、1つのフロアに複数の階層がある間取りのことです。「小上がり」や「中2階」のようなスペースを作ることで、空間に開放感が生まれます。さらにスキップフロアがあるだけでおしゃれな印象を与えてくれます。見た目のよさだけでなく、収納スペースやちょっとした子ども部屋にするなど実用的な使い方も可能です。

ただし、デメリットもあります。掃除が大変であり、建築費が高額になりがちという点です。「スキップフロア」といってもさまざまなタイプのものがあるので、予算やデメリットも念頭に入れて、検討してみてはいかがでしょうか。

 

中庭をつくる

30坪の家の場合、住宅が密集するような狭い土地に家が建てられることで十分な採光ができないことも。

そういった場合に有効な間取りが中庭です。土地の中心に庭があればすべての部屋に光を採り入れることも可能になります。ただし、中庭によって部屋が狭くなるというデメリットもあるため、廊下を少なくする、もしくはなくすなどの工夫も必要になります。

 

膨張色やガラスで視覚的に広く見せる

壁や床、天井、カーテン、家具を淡色系で統一するだけで、視覚的に広く見えます。これは建売住宅でも使えるテクニックですので、とてもおすすめです。

また、間仕切りや壁をガラスにするという方法もあります。ガラスにすることで、見通しと採光も良くなるため、開放的なイメージが生まれるでしょう。また、おしゃれでスタイリッシュな印象を与えることも可能です。

 

まとめ:

この記事では30坪の家の広さとおすすめの間取り7選を解説しました。30坪の家が狭く感じたとしても、間取りを工夫することで開放感が感じられるようになります。30坪の家の購入を検討する場合は、ぜひ間取りにもこだわってみてください。