更年期の「ホルモン補充療法(HRT)」やめどきは?検査の内容やかかる費用も解説!

HRTはいつまで続けられる? 若返りの治療になる?

こちらも株式会社キューライフのアンケート結果です。「今HRTを受けておらず、再開するつもりもない」と答えた人が、35.8%と最も多い回答となりました。しかし、「今HRTを受けている」患者の中では 83.7%が今後も続けたいと回答しました。

また、同アンケートによるHRTの治療期間は「1~3年」が最も多く27.4%でした。

ホルモン補充療法と聞くと、何となく「若返りの治療」のようにイメージする人が多いようですが、HRTは決して若返りの治療法ではありません。

急激なエストロゲンの減少によって起こる心と体の不調を改善して、エストロゲンの長期的な不足で起こる可能性が高い骨粗しょう症、認知症、皮膚や粘膜の乾燥などを防いで、健康な状態を維持するために行う治療法でもあります。

更年期障害がなくても、上記の病気を予防する目的でホルモン補充療法を受ける人もいます。ホルモン補充療法をやめるときは、医師に相談しましょう。

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HRTを継続するための検査内容は?

HRTを継続するためには、毎年人間ドックや健康診断を受ける必要があります。年1~2回受ける必要がある検査は、以下の通りです。人によって必要な検査項目は異なります。主治医の指示に従ってあなたに必要な検査をしっかりと受けましょう。
 
主な検査項目は、以下のとおりです。

問診(HRTを始めてからの健康状態などについて)
血圧
血液検査
エストロゲンやFSH(卵胞刺激ホルモン)の値、LH(黄体形成ホルモン)の値、PRLをはじめ、健康診断で行われた血糖値、コレステロール値、中性脂肪、貧血、肝機能、腎機能などを確認します。このほかに、甲状腺ホルモンの値を測定して甲状腺機能を確認したり、膠原病やリウマチの疑いの有無も確認します。骨密度も測定しておいたほうがよいでしょう。
婦人科検診(子宮がん検診と婦人科超音波検査)
乳がん検診
骨密度検査
動脈硬化検査
心電図
尿検査