夫も気にしているかも……話してお互いを認め合いましょう
夫も気にはしていたものの、りんさんには言えなかった理由があるのかもしれません。考えられる理由としては以下が挙げられると思います。
仕事がハードで疲れ切っている
夫婦生活がマンネリ化していてその気になれない
自分で処理ができている
他の異性と出会ってしまった
または、もう子どもをつくる予定がないから、という理由もあるのかもしれません。
ご相談を見るに休みの日には一緒に出掛ける、家事も折半するなど、うまくはいっていると思います。
ただ、女性にとっては、これからの生活において40代のステージをセックスレスで我慢することは、満ち足りた幸せにはつながりません。
レスに悩んで不安な気持ちでいると、物欲しげなオーラが出てしまって、「人妻不倫」を企む男性に狙われてしまう方も少なくありません。
あなたが出会って結婚まで決めた夫と、今後どういうふうに関わっていきたいのか優先順位を十分に考えて、話し合いの場を持った方がいいと思います。
荒波を立てずに我慢して夫婦生活を送るか
あなたを女性として見てくれるよう夫に働き掛けるか
離婚覚悟で他の人を見つけるか
話の流れによっては問題点をあぶり出してしまうことにもなりかねませんが、逃げても避けてもりんさんにとって大きな問題を後回しにするだけです。
これから何十年もある人生の中で、夫婦生活の中で、あなたが我慢することなく、自分の価値観を封印することなく、そして不倫に走らず、自立した女性として、あなたの考えを理解してもらえる努力をしましょう。
まずは最善の努力をしてみることです。昼の生活も夜の生活も含めてお互いを認め合い、心豊かになる努力をしてみてください。
回答者プロフィール：岡野あつこさん
おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』（サンマーク出版）、電子書籍『離婚診断』（アデル出版）がある。
・離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル」
構成：渡邊詩織（ハルメクWEB）
