自分に無理せずラクに生きるには?人疲れしやすい内向型に必要な2つの時間【内向型人間のトリセツ3】

静かな時間2:「自分を癒やす時間」

genzoh / PIXTA(ピクスタ)

もうひとつ、内向型にとって大切なのが、「自分を癒す時間」です。

内向型は、ストレスを和らげるために刺激を減らすことを好みます。

みんなで過ごすよりも、一人で過ごす。繁華街に出掛けるよりも、自宅や行き慣れた場所で過ごす。予定を詰め込んで一日中アクティブに過ごすよりも、ぼ~っとのんびり過ごす時間を大切にしたい。

自分以外の誰かの存在も刺激に感じる人が多いので、内向型にとって一人で過ごすひとときは、この上ない癒やしの時間です。

だから内向型は自分の趣味として、本を読む、テレビや映画を見る、料理をする、絵を描く、美術館に行く、釣りに行くなど、一人でも完結することを挙げる人が多いのです。

内向型の人は「人とかかわるのが苦手」とよくいわれますが、人が嫌いなのではなく、「ずっと人とかかわっているのは疲れるから苦手」というだけ。自分にとって安心安全なスペースの中で、誰にも邪魔されない「自分を癒やす時間」が必要なのです。

普段、頭を使い過ぎている人は、体をゆるめて頭を休ませる時間を一日5分でも、自分にプレゼントしてあげましょう。

次回は、内向型が避けたい5つの落とし穴について解説していきます。

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著者:井上 ゆかりさん(内向型カウンセラー)

いのうえ・ゆかり 内向型カウンセラー。自身が20年間コンプレックスを感じていた内向性を受け入れられるようになった経験と独自の分析力をもとに、2018年からSNSなどで「内向型を直さず活かす生き方」を発信。これまでに内向型コミュニティの主宰や講演、カウンセリングセッションなどを行う。

監修:本橋へいすけさん

もとはし・へいすけ ライフコーチ。Mindset Coaching School 卒業。個人、法人、延べ3000 人以上を対象に認知科学をベースにした講座やコーチングを行う。本書では、脳と心のしくみの解説部分において監修を担当する。

※本記事は『世界一やさしい内向型の教科書 「静かな人」の悩みがちな気質を直さず活かす3ステップ(世界文化社刊)』より一部抜粋して構成しています。