給湯器が故障した場合の修理費用の相場はどのくらい?
給湯器が故障した場合は、原因や部位によって修理費用が大きく変わります。
また、使用年数が長い給湯器は、修理するよりも交換を検討した方が良い場合もあります。
給湯器の修理や交換で後悔しないためにも、費用の相場や修理・交換の判断基準を理解しておきましょう。
給湯器の修理費用の相場
給湯器の修理費用は、使用年数や修理箇所、業者によっても大きく異なりますが、1万~5万円程度が目安です。
給湯器は主に、電装系と燃焼系、水流制御系、安全装置の4つの系統または部位で成り立っています。
ここからは、この系統・部位別の修理費用を詳しく見ていきましょう。
電装系修理にかかる費用
電装系修理に分類されるのは、配線の修理や制御部品の交換、電装基盤の交換です。
部品や箇所にもよりますが、安ければ1万円以内に収まることもあります。
しかし、電装基盤が故障している場合は、部品代も含めて4万円以上かかることもあるでしょう。
業者によっては、5,000円~1万5,000円の技術料や主張費がかかることも予測されます。
燃焼系修理にかかる費用
燃焼系修理に該当するのは、ガス電磁弁やガス比例弁、バーナーなどの修理・交換です。
燃焼系の部品が故障すると、点火や燃焼が正常に行えなくなり、異音、振動などの異常が発生する可能性があるため、早急な修理が必要です。
修理費用の相場は、部品代で2万円程度、技術料や出張費を含めると3万円前後になります。
水量制御系修理にかかる費用
水量制御系に分類されるのは、水量センサーや注湯電磁弁、水流ターボといった部品です。
これらの部品が故障すると、水温が上がらなかったり水が出なくなったり、場合によっては給湯器が作動しなくなることもあります。
高額な部品だと2万円以上するものもありますが、修理費用全体の相場は1万円~3万5,000程度です。
安全装置の修理にかかる費用
安全装置や過熱防止装置が故障すると、ガス漏れや火傷、火災といった危険性が高まります。
人命に関わることも予測されるため、早急に業者から修理してもらう必要があります。
給湯器の安全性を維持する重要な部品であることから、他の箇所に比べて部品代や技術代がやや高めになっており、7,500円~5万8,000円程度が相場です。
給湯器の交換費用の相場
給湯器を交換する場合は、給湯器の本体価格と工事費の2つの費用がかかります。
給湯器の本体価格は、追い炊き機能や床暖房機能の有無、省エネ性能の高さなどによって大きく異なります。
追い炊き機能がなく、省エネ性能が低い給湯器であれば6万~15万円程度で購入できますが、追い炊き機能付きで省エネ性能が高い給湯器の場合は13万~25万円程度します。
さらに、追い炊き機能と床暖房機能を併せ持った給湯器の相場は、20万~50万円程度となっています。
また、工事費用の相場は3万~6万円程度が相場です。
給湯器の本体価格と工事費用を合わせた金額が、給湯器の交換費用であることを把握しておきましょう。
修理・交換で迷ったら?
給湯器が故障した時に修理か交換で迷った場合は、以下の2つの観点から判断してみてください。
・メーカーの保証期間内かどうか
ほとんどの給湯器には、1~3年間程度のメーカー保証期間がついており、この期間内であれば、給湯器が故障しても無償で修理を受けられます。
そのため、給湯器を購入してから数年で故障した場合は、まず保証期間内かどうか確認してみましょう。
保証期間内であれば、当然修理を選択した方がお得と言えるでしょう。
・使用年数が給湯器の寿命を超えていないか
給湯器の寿命は10年程度が一般的ですが、寿命に近い給湯器が故障した場合は修理対応を断られる可能性が高いです。
使用年数が7年程度なら修理対応してもらえるケースが多いため、7年以内であれば修理、7年を超えている場合は交換というのを一つの判断基準にしても良いでしょう。
使用年数が7年を超えている給湯器でも、修理対応してもらえるケースはありますが、修理してもすぐに不具合が起こることも考えられます。
長期間使用した給湯器が故障した場合は、修理を繰り返すよりも交換した方が合理的と言えます。
給湯器をつけてもお湯が出ないと「故障かな?」と思ってしまいがちですが、天候や地震など給湯器以外の要因も考えられます。
また、自分で簡単に対処できる場合もあるので、まずはエラーコードをチェックするなど、落ち着いて原因を探ってみましょう。
ただし、自分で対処が困難な場合は、業者に連絡して修理してもらうようにしましょう。
また、使用年数が長い給湯器は、修理対応してもらえなかったり、修理してもすぐに故障したりする可能性があるため、交換を検討してみてください。