3.履歴書の本人希望記入欄に書かないほうがいいこと

本人希望記入欄は「希望を書いても良い欄」ですが、内容によってはマイナスの印象を与える可能性があります。例えば、過度に高い給料の要求や、細かすぎる勤務条件がこれにあたります。また、「◯◯はできない」のように否定的な表現も避けましょう。以下が具体例です。

過度な給料の要求

最低でも年収◯◯万円以上を希望します。

【解説】
応募先の給与基準や条件を無視していると見なされ、交渉の余地がない印象を与えてしまいます。

細かすぎる勤務時間

月曜は10時から16時、火曜は12時から17時、水曜と木曜は11時から17時、金曜は10時から17時の勤務のみを希望します。残業は一切できません。

【解説】
自分の都合だけを押し付けているように見え、企業側に対して配慮がない印象を与えます。

応募条件に合わない要求

転勤は一切できません。

【解説】
応募先の要件に「転勤あり」とあるにも関わらず、条件を無視した要求はNGです。

希望がない場合

・(空白)
・特になし

【解説】
とくに希望する条件がない場合は、空欄のままや「特になし」と記載するのではなく、「貴社(貴院)の規定に従います」と記載しましょう。

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4.パート・アルバイトで記入すべき内容は?

パートタイムやアルバイトへの応募でも、配慮を求める事項があれば本人希望記入欄に記載しましょう。記入すべき内容には次のようなものがあります。

希望のシフトがある場合

・学校との兼ね合いのため月曜、水曜、金曜の勤務を希望します。
・月曜は16時まで、水曜は18時までの勤務希望(扶養内希望)

【解説】
勤務できる曜日や時間帯がある場合は、応募要項の範囲内で記入します。その際、「学業との両立のため」「育児があるため」など、簡潔な理由を添えると好印象です。

健康上の理由や特別な配慮が必要な場合

・子どもの幼稚園の迎えのため、15時までの勤務を希望します。
・母の介護の都合上、木曜日はお休みをいただきたく存じます。
・持病の通院のため月1回程度の休みが必要な場合があります。

【解説】
特別な事情がある場合、事前に伝えておくことで応募先も配慮しやすくなります。とくに、子育てや介護といった家庭の事情は無理のない範囲で伝えましょう。

学生がアルバイトをする場合

・平日は授業後の〇時以降、土日はフルタイムで勤務可能です。
・6月末から7月中旬にかけては試験のため出勤日を減らす可能性があります。
・夏季休暇中は、部活の試合があるため出勤日を相談させてください。

【解説】
学生がアルバイトを希望する場合、週に何日働けるかや、授業後に働ける時間帯を具体的に伝えることが重要です。また、春休みや夏休みの長期休暇の都合を事前に伝えておくと、スケジュール調整がしやすく、好印象を与えます。