3.洗濯の下洗い用シンクを設置
義父母の介護をはじめ、子どもが食べたものを吐いたり遊んで泥だらけになったりした時など、洗濯する前に下洗いが必須な場合も。そんな時に役立つのが、下洗い用のシンク。では、通常の洗面台とどのような違いがあるのでしょうか。
底が深く大きなスロップシンク
下洗い用のシンクはスロップシンクといい、通常の洗面台よりも底が深く、大きく作られています。シンクが広いため服や靴が洗いやすいだけでなく、泥や吐しゃ物など洗面台で洗うことに抵抗のある服や靴などを簡単に洗うことができ、衛生面でも安心です。
スロップシンクを洗濯機の横に設置することで下洗いしてすぐに洗濯機へ、という動線ができ、家事の負担が軽減されます。
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4.動線を工夫して適度な距離を確保
同居において、夫婦と義父母がお互いにストレスなく過ごせるか、不安に感じる方も多いでしょう。一緒に暮らすからこそ、適切な距離を保つことが三世代同居の肝。
どのような間取りにすれば双方にストレスがかからないのでしょうか。ここでは、間取りと動線の作り方のポイントを紹介します。
脱衣所に共有収納を設置
浴室や脱衣所は一人ひとりのプライバシーが確保されなければならないため、特に気を遣う場所。この脱衣所の隣に同じ広さの共有収納スペースを設けることで、家族みんなの下着や衣類を置けるように。着替えを脱衣所に持ってくるのをうっかり忘れた!なんてことも防ぐことができます。
脱衣所と共有収納の間に引き戸を設けてカギを付けている点もポイント。脱衣所から共有収納スペースのドアにカギをかけて脱衣所に入れないようにするなど、プライバシー保護が徹底されたつくりになっています。
脱衣所に2か所から入れるように
先ほど紹介した共有収納スペースにより、脱衣所用ドアと共有収納用ドアの2か所から脱衣所に入れるようになります。こうすることで家族の誰かが入っていることに気づかずに脱衣所で鉢合わせになるのを防ぐことができ、安心してお風呂に入ることができます。
トイレやお風呂を廊下で区切る
またこの家では、玄関からの動線を2か所作っている点も特徴です。一つ目は玄関から正面のドアに入るとリビングに行ける動線。買い物から帰った際にそのまま買ったものをリビングに運べるだけでなく、来客動線としても機能しています。
そしてもう一つが、玄関から右の廊下へ行くと浴室やトイレ、義父母の部屋へと続いている動線です。トイレや浴室をリビングから離れさせて廊下で区切ることにより、生活音を遮断することができます。トイレや浴室は、家族であっても音を聞かれたくなかったり、一歩距離を置いて使用したい場所。廊下を活用し、過度に気にせず生活できるよう配慮しています。
玄関から直接、義父母の部屋に
先ほど紹介した通り玄関からそのまま義父母の部屋に行ける点もポイントです。義父母が夫婦・子の生活空間を通らずに部屋に入れることで、お互いに遠慮しすぎず、干渉もしない間取りになっています。双方が気を遣う同居ですが、家ではできるだけリラックスして過ごしたいもの。間取りを工夫して物理的に一定の距離を保つことで、心理的負担を軽減できます。