5.慶弔休暇の申請方法

ここからは、慶弔休暇を取得する際の申請方法について解説していきます。

職場の就業規則に従い申請する

まずは職場の就業規則を確認しましょう。慶弔休暇制度がある場合は、取得条件を確認したうえで、規定の方法にのっとって申請をします。一般的には、メールや書類での申請、上司への直接報告などの方法があります。

なお、慶弔休暇制度については日頃から確認しておくことをおすすめします。とくに身内の不幸は予期せず発生するため、休みが必要なタイミングで確認する余裕を持てないケースも多いです。いざというときに備えて、制度内容についてあらかじめ把握しておきましょう。

申請時の理由の伝え方とポイント

慶弔休暇を申請するときは、「兄の挙式に参列するため」「祖母の葬儀参列のため」など、具体的な理由を記載しましょう。このとき、“誰が”対象であるかを明確に伝えることが重要です。その慶事や弔事の対象者が誰であるかによって、取得可能な日数が異なるためです。

メールでの申請方法・例文

慶弔休暇をメールで申請する場合の例文を紹介します。

いずれの場合も、休暇の取得予定日がわかったら早めの連絡と、休暇中の業務引き継ぎの対応方法について伝えることが大切です。

〈慶事の場合〉

【件名】

慶弔休暇申請のお願い(◯月◯日~◯月◯日)

【本文】

◯◯部 ◯◯課
課長 ◯◯さん

お疲れ様です。◯◯部の◯◯です。

私事で恐縮ですが、このたび結婚する運びとなりました。
つきましては、以下の日程で慶弔休暇を申請させていただきたく、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

【休暇希望日】
◯月◯日(◯)〜◯月◯日(◯)

業務に支障が出ないよう、事前に引き継ぎをおこない、準備いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

〈弔事の場合〉

【件名】

慶弔休暇申請のお願い(◯月◯日~◯月◯日)

【本文】

◯◯部 ◯◯課
課長 ◯◯さん

お疲れ様です。◯◯部の◯◯です。

突然のご連絡となり申し訳ございませんが、このたび◯◯(例:父)が亡くなり、葬儀に出席するために慶弔休暇を申請いたします。

【休暇希望日】
◯月◯日(◯)~◯月◯日(◯)

急な申し出となりご迷惑をおかけしますが、事前に引き継ぎをおこない対応いたします。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

申請時に必要なもの

職場によっては、慶弔休暇の申請にあたり、証明書の提出を求められることがあります。慶事の場合は不要なケースが多いですが、弔事の場合は会葬礼状(葬儀や通夜の参列者へ渡す礼状)や死亡診断書、火葬許可証などのコピーを後日提出する必要がある場合もあります。必要な書類を確認し、不備がないよう準備しましょう。

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6.慶弔休暇に関するよくある質問

Q.慶弔休暇は労働基準法で定められていますか?

慶弔休暇は法律に定めのない法定外休暇の一種です。労働基準法には定められていないため、慶弔休暇を導入するかどうか、日数や給与の有無などについては、各企業の就業規則や労働契約に委ねられます。ただし、多くの企業は従業員の福利厚生の一環として、慶弔休暇を設けています。

Q.慶弔休暇期間と土日(公休日)が重なった場合は?

慶弔休暇の期間に土日や公休日が重なった場合、それが慶弔休暇の日数に含まれるかどうかは、企業によって判断が異なります。就業規則などを確認しましょう。

Q.四十九日は慶弔休暇に入りますか?

慶弔休暇に含まれるのは通夜や葬儀の前後数日間が一般的なため、四十九日をはじめとした法要は、慶弔休暇の対象とならないことが多いです。