池尻エリアには大衆的なやきとん店が数軒あるが、なかでも地元の食通たちが信頼を寄せるのが『やきとん ざぶ』だ。
表参道で人気を集めた同店が、2022年、池尻大橋の国道246沿いに移転。職人歴20年のベテラン店主・鈴木祐三郎さんの技をより気軽に楽しむことができる。
工夫を凝らした逸品が数あるやきとん店から選ばれるゆえん
毎朝、芝浦の市場で仕入れる新鮮なホルモンをさばき、熟練の焼きの技術によって備長炭で丁寧に焼き上げる、臭みがなく旨みのある串が絶品だ。
中でも名物の「ネギレバ」はレバー嫌いをもとりこにする鮮度の良さ。
他にも、端材の部位をミンチにしてニラで巻いた「マクラ」や肉刺し、自家製雲呑に、〆のカレーなど、名物が満載。
ひとり1本限定の「マクラ」は必食。
「自家製雲呑」¥580。中の具材はシェフの気まぐれ。注文時に確認を。
薄くカットして炭火でさっと炙った「ハツのたたき」¥580。
特有の食感と噛むほど溢れる旨みを楽しめる。
料理に合わせた、的確なワインの提案がまた嬉しい
ついビールを合わせたくなるが、ここではナチュラルワインと合わせるのが新感覚。
中華とナチュラルワインの人気店で研鑽を積んだスタッフが、ゲストの好みや串に合わせて提案してくれる。この、やきとんとワインの魅力的なタッグが話題を呼び、毎夜、ご近所さんたちでカウンターが埋まっている。
賑わう店内ゆえ、お隣同士で仲良くなることもここでは日常の光景。そんな池尻ローカルたちに紛れて飲む楽しさも、ぜひ味わって欲しい。
▶このほか:グルメ感度高めな女子が訪れる。路地裏の2階に潜む、暗がりのワインバーとは