清楚な白い花を咲かせるセイヨウニワトコは、西欧では利用価値の高いハーブの一種として親しまれてきた花木。ハーブティーやジャム、コーディアル、ポプリなどに利用でき、庭にあると重宝します。この記事では、セイヨウニワトコの基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、品種、育て方、利用の仕方など、幅広くガイドします。

セイヨウニワトコの基本情報


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植物名:セイヨウニワトコ
学名:Sambucus nigra
英名:elder、elderberry、black elder、European elder、European elderberry、European black elderberry
和名:セイヨウニワトコ(西洋接骨木)
その他の名前:エルダー、エルダーフラワー、エルダーベリー
科名:レンプクソウ科
属名:ニワトコ属
原産地:ヨーロッパや北アフリカ
分類:落葉性低木~中高木

セイヨウニワトコの学名はSambucus nigra(サンブカス・ニグラ)。別名はエルダー、エルダーフラワー。レンプクソウ科ニワトコ属の低木〜中高木です。以前はスイカズラ科に分類されていました。落葉性のため、冬は葉を落として越冬します。原産地はヨーロッパ、北アフリカで、寒さには強い一方で、真夏の高温多湿の環境はやや苦手です。自然樹高は3〜10mですが、毎年の剪定によって程よい樹高にコントロールすることができます。

花や果実をハーブとして利用でき、西洋では古代ローマ時代から活用されてきました。ヨーロッパでは「魔女の木」「悪魔の木」などとも呼ばれ、それにまつわる伝承が多く残っています。

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セイヨウニワトコの花や葉の特徴


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園芸分類:庭木・ハーブ
開花時期:5〜6月
樹高:3〜10m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
花色:白、ピンク

セイヨウニワトコの開花期は5〜6月で、花色は白。品種によってはピンクの花を咲かせます。一つひとつの花は小さいのですが、枝の先端に集まって咲いてドーム状になるので見栄えがします。花は甘くてフルーティーな香りを持ち、コーディアルやハーブティーなどに利用されます。秋にはエルダーベリーと呼ばれる黒い果実をつけ、こちらもジャムなどに利用できますが、未熟果や生の果実には毒があるとされているので、扱いには注意しましょう。葉は細長い楕円形で、長さは10〜30cmほど。枝に対生につきます。


秋に実るエルダーベリー。aga7ta/Shutterstock.com