今回の「FPに聞きたいお金のこと」は、将来の備えについて何から手をつけて良いかという20代女性からのご相談です。社会人3年目ともなると仕事にも慣れてきて、そろそろ自分自身の将来について真剣に考える時期ですね。そこで今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、忙しい20代でも始めやすい将来のためのお金の備え方について、分かりやすく解説していきます。
20代女性からの相談
社会人3年目です。老後2000万円必要とか、年金はもらえないかもとかニュースで聞くので、将来のためにお金は貯めておかないと、とは思っています。特に最近は「投資しないと損!」とも聞くので、私も何かしなければ…と思うのですが、仕事をしていると忙しくてなかなか自分のお金のことまで手が回りません。
NISAや税金管理、投資に保険など、やらなきゃとは思うものの何から手をつけていけばいいのでしょうか?また、なるべく時間をかけずに済むポイントや女性ならではの留意点などがあればそれも教えてほしいです。
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お金を「増やす」方法
資産を増やす
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「老後2000万円問題」や「年金制度の不安」といったニュースを目にすることが多くなり、将来のお金について漠然とした不安を抱える若い方も少なくないでしょう。ここでは投資、保険、節税などお金の備え方について見ていきます。
投資信託でコツコツと
将来のためのお金の準備として、まず検討したいのが「お金を増やす」ことです。おすすめは、少額から始められる投資信託の積立です。特に2024年から始まった新NISA(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)は、非課税で運用できるメリットが大きく活用しない手はありません。
投資信託は、多くの投資家から集めたお金を専門家が一括して運用してくれる金融商品です。世界中の株式や債券などに分散投資をすることができるため、リスクを抑えつつ長期的な資産形成を目指すことができます。
積立投資は毎月1000円程度から始められますし、一度積立設定をしておけば手間をかけずに継続できます。、忙しい方でも時間を有効活用しながら将来に備えることができます。もちろん投資商品にはリスクがあるため、元本割れする可能性も意識する必要はあります。
保険で積み立てる
貯蓄性のある「ドル建て終身保険」や「変額終身保険」は、将来の資金準備として検討する価値があります。ドル建て保険は、円建て保険に比べて利率が高く設定されています。また保険を解約する際に円安であれば為替差益も期待できるというメリットがあります。変額保険は保険料の一部が株式や債券で運用され、運用成績によって将来受け取る金額が支払った保険料を上回ることも期待できます。
ただし、こちらも元本保証はなく、為替相場や運用成果次第では元本割れすることもあるので注意が必要です。また保険はあくまで「保障」が目的の商品です。貯蓄性の高い保険を選ぶ場合は保障内容をよく確認し、自分に合った商品を選ぶようにしましょう。